動物園などでも人気の動物ラッコ。お腹を上に向けて水の上に浮かんだ姿は、なんとも言えない愛嬌を感じます。
見た目も可愛いラッコですが、なんとその生態も見た目を裏切らない可愛らしさ!意外と知らないラッコの生態について詳しく解説します!
目次
ラッコとは?
まず最初に、ラッコについての基礎知識をご紹介します。
ラッコの主な生息域
ラッコの主な生息地は、アメリカの一部やカナダ、ロシアの一部など。かつては日本の北海道などにも生息していましたが、現在ではその目撃回数は非常に少ないようです。
ラッコの基本的な生態
ラッコは海の沿岸部に生息し、海岸10㎞付近で生活しています。基本的に群れで生活し、昼間に行動します。陸上に上がることはあまりありませんが、海が荒れた日には地上で過ごすこともあります。夜間には波のない入り江などで休むそうです。
ラッコの可愛すぎる生態
可愛いラッコの生態は、思っていた以上に可愛いものばかり。
寒いからバンザイ
短い手を一生懸命バンザイの状態にして水に浮かんでいることが多いラッコ。とっても可愛いポーズですが、実はあのポーズには「体を冷やさないため」という理にかなった理由があるんです。
ラッコはとても毛が長い生き物ですが、手にだけは毛が生えていません。そのため、水に手を浸けてしまうと体温が奪われ、体が冷えてしまうんです。
バンザイだけでなく目隠しのポーズをすることもあります。それはそれで可愛い…!
お気に入りの石をひとり1つ持つ
ラッコがエサの貝などを割る際に使う石。この石は、実はそのラッコのお気に入りの“マイ石”なんです。
ラッコは自分専用の石を1つ決め、それをずっと使い続けます。そのお気に入りの石を、左わき腹にあるポケット状になったたるんだ皮膚の中にしまっておくのだそうです。
ラッコは霊長類以外で道具を使う唯一の哺乳類と言われています。可愛いだけじゃなくて、すごい生き物なんですね!
かわいい見た目で大食漢
とっても可愛い見た目のラッコですが、実は大食漢。体重が40kgのラッコの場合、1日の食事量は約10kg、なんと体重の20~30%の量を食べてしまうのだとか!
赤ちゃんがかわいい!
どんな生き物の赤ちゃんも可愛いものですが、ラッコの赤ちゃんも格別に可愛い!ラッコの赤ちゃんは、ママラッコのおなかの上でミルクをもらって育ちます。
ママラッコがエサを取りに行っている間などは、水上にプカプカ浮かんでお留守番しています。
お留守番中の赤ちゃんラッコは超無防備。この時にサメなどに襲われ、約1割の赤ちゃんラッコが命を落としてしまうのだそうです。
寝るときワカメに包まる
海岸付近で暮らしているラッコですが、眠る時には波などに流されないようにしなければいけません。そのために、ラッコはなんと海岸に繁殖しているワカメなどの海藻に包まって眠るんです。
ワカメの布団で眠るラッコ、絵本みたいで可愛い!
ワカメがない時は手を繋いで寝る
ワカメの布団で眠る可愛いラッコですが、包まるワカメがない場合や動物園のラッコは一体どうしているのでしょうか?
実は、ワカメがない時にはラッコは群れの仲間と手をつないで寝ているんだそうです!仲良く仲間で支え合って眠るラッコを、人間も見習いたいぐらい平和な生き物ですね。可愛い!
ネットで話題!ラッコ鍋
ラッコと言えば、最近話題になったのが人気漫画『ゴールデンカムイ』に登場した「ラッコ鍋」。
ラッコ鍋が登場する回がファンの間で「神回」だと話題になっています。原作単行本では12巻、テレビアニメでは第2期の20話に当たるラッコ鍋回は、アイヌの言い伝えで「必ず男女で食べなくてはならない」と言われているラッコ鍋を、その言い伝えを知らない男5人で食べてしまったことで起こるとあるハプニングが描かれた回。
ファンの間でも議論を巻き起こし、いろいろな意味で話題になった問題作なので、内容が気になる方はAmazonプライムビデオやHulu、FODなどでアニメをチェックしてみてくださいね!
【まとめ】反則的なかわいさ!ラッコの生態
見た目も可愛いラッコ。その生態は、もっと可愛いものでした!動物園などでラッコを見るのがもっと楽しくなりそうですね。
こんな可愛いラッコですから、鍋にして食べるなんてもってのほか!だけど、『ゴールデンカムイ』のラッコ鍋回はちょっと気になるかも…。