「戦略」と「戦術」の意味や使い方には明確な違いがあるのをご存じですか?

2020.3.28


「戦略」と「戦術」という言葉は日常生活ではあまり使わないかもしれません。元々は軍事用語ですが、現代ではビジネスシーンでよく登場します。

みなさんは、この2つの意味の違いを正しく理解していますか?きっと混同して使われている人が多いのかもしれません。

そこで今回はその「戦略」と「戦術」の意味、そして使い方を詳しく解説していきたいと思います!

 戦略と戦術


「戦略」は成功へ向かうための道筋、「戦術」は戦略を実現するための手段を意味します。

元は軍事用語


戦略も戦術も元々は軍事用語として使われていました。世界で最初に戦略・戦術を意識した人物はあの兵法で有名な「孫子」だと言われています。紀元前5世紀頃に作られたとされる孫子の兵法書は後の世に大きな影響を与え、人類に「戦略」や「戦術」といった概念を持ち込みました。

現在では軍事用語としてはもちろんですが、ビジネスやスポーツの世界でも頻繁に使われる言葉ですね。

戦略の意味


戦略は戦いに勝つために兵力を総合的、効果的に運用する方法、長期的な視点で勝つための計画手段のことです。世界で最初に戦略の概念を使用したのは孫子だと考えられています。

例えば、どのように戦うのか?など長期的な計画を立てるとき、「戦略を立てる」と使います。戦略は戦争の総合的な準備・計画・運用のことなので、戦略そのものは目に見えません。

戦術の意味


戦術は戦いに勝つための戦地での兵士の動かし方、実行上の方策のことです。戦力を運用する術策、戦闘に勝つための方法で、戦術は戦いの発生とともに自然に形成されました。

例えば、戦場で兵士が有利に戦うための戦力の配置や陣形、使う武器を決めるときには「戦術を考える」と使います。戦術は戦略とは違い、形や行動として見ることができます。



軍事用語から転用された現在の意味


「戦略」と「戦術」は軍事用語が始まりですが、現在ではビジネス用語やスポーツ用語などで広く用いられています。転用された現在の意味は以下の通りです。

・戦略:目的を達成する(勝つこと)ための総合的・長期的な計画手段

・戦術:戦略を行うための具体的な方法や策、実践的な手段

戦略


戦略は、進むべき方向性、シナリオ、成功へ向かうための筋道を意味します。

成果を出すために何をするべきか?何をすれば効率的になるのか?など総合的な準備・計画・運用の長期的な方策が「戦略」です。

現在「戦略」という言葉は、経営戦略、事業戦略、マーケティング戦略など色々な所で使われています。

戦術


戦術は、戦略を実現させるための手段であり、成果を出すための具体的な方法を意味します。

戦略と戦術は、並列的なものではなく、階層的なものです。戦略がない戦術では全く意味がありません。戦略は戦術の上位にあるものであり、戦略によって戦術が決定するのです。

具体的な使用例


実際に、「戦略」と「戦術」はどのように使われるでしょうか?具体的な使用例をいくつかまとめてみましょう。

ビジネス用語で使われる戦略と戦術


例えばビジネスで使われる「戦略」と「戦術」の使い分けはどのようになるでしょうか?

マーケティングにおける戦略は、商品、サービスや企業の方向性を決めることです。マーケティングにおける戦術には、WEBサイト制作や広告、販促活動などがあります。

売り上げ向上のための戦略の1つが、「WEBサイトを制作する」という戦術になります。

 目的から戦略と戦術を考える


目的から戦略と戦術の使い分けを考えてみましょう!

例えばAさんの人生の目的が「社長になること」だとしましょう。この「社長になること」という目的を達成するために、戦略を考えます。社長になるためには、経営スキルを身につけなければなりません。

目的を実現するための戦略として「経営学を学ぶために大学に進学する」という目標を立てます。そうすることで、「大学に合格するために1日10時間勉強する」という戦術が生まれるのです。

 まとめ


戦略と戦術は同じような意味に捉えられがちですが、戦略があるからこその戦術という位置づけになります。戦略は「成功へ向かうための道筋、計画」で、戦術は「戦略を実現するための手段、方法」です。戦略なき戦術は意味がありません。

戦略を実現するための戦術なので、”戦略→戦術”の順番で立てる必要があります。この意味をよく理解して使い分けしましょう。
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