ラナンキュラスの花言葉はなに?春にバラにも似た大輪を咲かせる花

花びらが重なる姿が印象的で、大輪の花を咲かせるラナンキュラスの花言葉をご存知ですか?
それは「とても魅力的」「あなたは魅力に満ちている」なのですが、実はラナンキュラスには赤、白、黄色など色がたくさんあり、花の色によって花言葉が変わってきます。

そこでここでは、ラナンキュラスの色別の花言葉や、花言葉にまつわるエピソードについて見ていきましょう!

ラナンキュラスとは?

 

ラナンキュラスはキンポウゲ属の植物で、幾重にも重なった花弁が魅力的な花です。

特徴

近年、ラナンキュラスは切り花用品種を中心に改良が急激に進んでいます。

花色は黄色、白、赤、ピンク、紫、緑、オレンジなどバリエーション豊か。さらに花形も変化にとんだ品種で、香りのよい品種なども改良されています。
バラを彷彿させる豪華な印象を受ける八重咲きや、アネモネにも似た一重咲き、その間の半八重咲きなどもあります。

生育環境は多岐にわたり、草地、山地、高山、水生などです。

開花時期

多年生のラナンキュラスは秋から春にかけて生育し、高温になる夏場は休眠します。開花時期は3月〜5月になります。

原産

キンポウゲ族の植物は約500種類もあり、その中でラナンキュラスは中近東からヨーロッパ南東部が原産地となります。
地中海性気候に分布するラナンキュラス・アシアティクスを中心に改良された園芸品種になります。

花の名前の由来

ラナンキュラスはラテン語で「小さなカエル」という意味です。この名前の由来は2つの説があります。
1つ目はラナンキュラスの葉っぱが、カエルの足の形に似ていることから。そして、2つ目はが生える場所に由来しているという説です。

ラナンキュラスの原種は湿った場所に生えます。これが"まるでカエルのようだ"ということから名前の由来にされたといわれています。
しかし、品種改良されたラナンキュラス・アシアティクスは多湿にならない水はけのよい場所を好むなど、例外もあります。

ちなみにラナンキュラスの和名は「花金鳳花(はなきんぽうげ)」と言います。
これは「花の色が黄金色で、鳳凰を彷彿とさせる花」という意味に由来します。

ラナンキュラスの花言葉

 

幾重にも重なる花びらが魅力的なラナンキュラスの花言葉は、全般的な意味だけではなく、花の色によってもそれぞれに花言葉が存在します。

全般的な意味の花言葉

全般的な花言葉は以下の8つなどがあります。


・とても魅力的 
・あなたは魅力に満ちている 
・華やかな、晴れやかな魅力 
・純潔 
・魅力あふれる 
・光輝を放つ 
・名声・名誉 
・美しい人格

どれも魅力的な言葉ばかりですよね。
これらの花言葉はシルクドレスのような肌触りの花びらや、ラナンキュラスの鮮やかで明るい色合いに由来すると言われています。

色による花言葉

ラナンキュラスの花の色は種類がとても豊富です。
それに伴い花の色によって花言葉も変わってきます。

赤いラナンキュラス

赤色は「あなたは魅力に満ちている」です。

バラのように美しく、深紅色のラナンキュラスは圧倒的な存在感があり、豪華絢爛です。
女王様のような花姿をしている赤いラナンキュラスは男性からも人気があり、まさに魅力に満ちていると言えます。

白いラナンキュラス

白のラナンキュラスは「純潔」です。

白いラナンキュラスは結婚式のブーケにもよく使われるので花言葉の「純潔」にぴったりですね!
見ている人の心を無垢にしてくれるような花を咲かせてくれます。
八重咲きのラナンキュラスの花びらが幾重にも重なった姿は、まるでレースを重ねたドレスのようです。

ピンクのラナンキュラス

ピンクの花言葉は「飾らない美しさ」です。

他のラナンキュラスに比べると淡く大人しい印象があり、主張しない美しさ、そして慎み深さを兼ね備えた優しい美しさを象徴しています。

紫のラナンキュラス

紫色は「幸福」です。

神秘的なイメージの強い紫ですが、ラナンキュラスの紫色は柔らかく幸福を感じます。

オレンジのラナンキュラス

オレンジ色は「秘密主義」です。

ポップでおしゃれな印象のあるオレンジ色のラナンキュラスは社交的に見えるものの、内に秘めた秘密を感じさせます。

黄色のラナンキュラス

そして黄色のラナンキュラスは「優しい心遣い」です。

黄色といえば「優しさ」や「元気」をイメージしやすいですね。

ラナンキュラスの花言葉にまつわる話

 

ラナンキュラスの花言葉にまつわる話は、ギリシア神話にある物語や、フランス王に関する逸話などいくつかあります。

ギリシア神話にある物語

ギリシア神話にある物語で、恋に破れて薄命の生涯と閉じてしまった青年の伝説が残っています。

昔、ラナンキュラスと呼ばれる金茶色の肌が特徴の容姿がよくない男がいたそうです。
ある時、ラナンキュラスは美青年と名高い親友ピグマリオンと共に、山陰の村で出会った美しい村娘のコリンヌに恋心を抱きました。

しかし、コリンヌが心奪われたのは美青年であるピグマリオンでした。
ラナンキュラスはコリンヌに恋をしている気持ちを隠し、愛し合う2人を祝福。
ピグマリオンにも黙って姿を消して、ラナンキュラスはシシリー島に渡り、その儚い生涯を閉じました。

その後、彼の墓の傍らには一輪の金茶色の花が咲いたことから、その花は「ラナンキュラス」と名付けられたそうです。

2人の幸せを願い身を引いたラナンキュラスは、高潔で優しい青年でした。
このことから「優しい心遣い」「純潔」などの花言葉が生まれたといわれているのです。

フランス王に関する逸話

フランスのルイ9世が十字軍に加わり遠征をしました。
そして帰国の際に、花が大好きだった母のためにラナンキュラスをフランスに持ち帰ったといわれています。

この逸話から、花言葉に「名声・名誉」が加わったとされています。

まとめ

 

ラナンキュラスの花言葉は「とても魅力的」「あなたは魅力に満ちている」「純潔」「名声・名誉」など、魅力あふれる意味ばかりです。

また花色によって全般的な花言葉とは違う意味もあります。
ピンクのラナンキュラスは「飾らない美しさ」、紫は「幸福」など、それぞれの花色ごとの花言葉も魅力あふれるものばかりです。

そして八重咲きで幾重にも重なる花びらが豪華で美しいラナンキュラスは、人々を惹きつける魅力あふれる花です。
一重咲きの品種の場合は、八重咲きほど豪奢ではありませんが、アネモネに似た可愛らしい花を咲かせます。

このお花の出で立ちからも分かるように、花言葉も魅力あふれるものになっていますね。
ラナンキュラスをプレゼントされた人は、その花言葉をさらに知って嬉しくなることでしょう。

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