カンナの花言葉は?夏に咲く鮮やかな色の花はお釈迦様の血で咲いた?

色鮮やかに美しく咲くカンナは、園芸用や観賞用として人気の花です。

そんなカンナはお釈迦様の血で咲いたという伝説が語られている幻想的な花でもあります。

今回はカンナに言い伝えられているお釈迦様の伝説はもちろん、花言葉についても併せてご紹介します。

カンナとは?

カンナは、カンナ科カンナ属ショウガ目に属する熱帯の植物です。熱帯地域など暖かい場所に咲く花で、寒い場所を苦手とするそうです。

まずはそんなカンナについて特徴や開花時期、原産、名前の由来などをまとめました。

特徴

カンナは明るく鮮やかな赤や黄、白、ピンク、オレンジなどの大きな花を咲かせるのが特徴で、品種によっては水玉模様や斑点模様のものもある花です。

葉っぱが大きくて芭蕉に似た楕円形をしています。草丈が2mほどになる高性種と1mほどの矮性種があり、かつてはどちらも花壇の背景などに使われることが多かったそうです。

そして草丈が50cmほどの小柄な種が開発され、1990年代から販売されるようになりました。

この頃から花壇だけでなく、鉢植えやプランターなどで親しまれるようになりました。

また、暑さには強い反面、寒さには弱い花という特徴もあります。

開花時期

カンナは暑さに強いということもあり、夏から秋にかけて開花するのが特徴です。主に6月~11月に咲きます。

最盛期は7月となっており、この時期はとても色鮮やかで美しく咲いてくれます。開花期間が長いこともあり、園芸用や観賞用として重宝されています。

ただ、1つ注意が必要なのは開花時期自体は長いのですが、花持ち期間は4日~7日前後となっています。

他の花と比べても花持ち期間はそこまで長いわけではないので、飾る場合などは注意しましょう。

原産

カンナの原産は、熱帯に属するアメリカの一部地域とアジアの一部地域となっています。

野生種であれば熱帯地域に約50種類以上もあると言われており、その種類の多さにも定評があります。

市場に出回っているものは品種改良された園芸用や観賞用のものが多く、初心者でも育てやすいのが特徴です。

カンナの名前の由来

カンナは日本語のような響きにも聞こえますが、実は日本語ではなく学名由来の名前となっています。

学名はラテン語で「葦(アシ)」であり、その茎部分がアシのように管状になっているところから名付けられたそうです。

また、ケルト語で「杖」や「脚」を意味する「can」という言葉から、「canna」と呼ばれるようになったという説もあります。

他にも大きな葉が特徴的なので、ギリシャ語で「葉」を意味する「kanna」が由来ではないかという説もあります。

カンナの花言葉

カンナには4つの花言葉があります。ここからはそんなカンナが持つ花言葉をご紹介していきますね!

全般的な意味の花言葉

カンナの花言葉は、「情熱」「快活」「永遠」「妄想」の4つです。

「情熱」や「快活」はカンナの暑さに負けない強さと華やかさにちなんだ花言葉となっており、情熱溢れる快活な姿を彷彿とさせる花言葉となっています。

「永遠」は開花時期が長いことに由来していると考えられる他、「妄想」は幻想的な花色に由来しているといわれています。

ちなみに、カンナは赤、黄、白、ピンク、オレンジといった多様な色で咲きますが、色別に明確な花言葉が付けられているわけではありません。

英語での花言葉

英語では、「paranoia(妄想)」や「suspicion(疑惑)」などの花言葉が付けられています。

妄想は日本語の花言葉に共通するものがありますが、疑惑という意味もあるので英語圏の人にプレゼントする際には注意が必要ですね。

カンナとお釈迦様の不思議な縁

カンナには、お釈迦様と関連した伝説が言い伝えられています。

一見すると、無関係のように思えるカンナとお釈迦様ですが、実は2つの間には深い関係があったそうです。

お釈迦様の伝説

ある日、お釈迦様を妬んだ悪魔が彼を待ちぶせして、大岩を投げ落としてしまいます。

その際、投げられた大岩は地面に当たった衝撃で勢いよく粉々になり、その一片がお釈迦様の足の指に当たってしまいました。

その傷から流れたお釈迦様の血は大地に染み込み、そこから赤く美しい花が咲いたそうです。それが、カンナだったとされています。

ところでお釈迦様を襲った悪魔ですが、大岩を投げ込みお釈迦様に血を流させたのが大地の怒りに触れたのか、突如できた大穴に吸い込まれ姿を消してしまったとされています。

カンナの別名もお釈迦様由来

江戸時代に伝来した、カンナの原種の1つの和名が「檀特(ダンドク)」とされています。

この名前は、お釈迦様の前世のひとつ「スダーナ太子」が修行したという「檀特山」に由来しているそうです。

つまり、カンナ自体がお釈迦様と深い関係にあったのはもちろん、別名の檀特までもがお釈迦様に由来しているわけです。

古くからカンナとお釈迦様には、そういう切っても切れない縁のようなものがあるのかもしれませんね。

まとめ

カンナの花言葉は、「情熱」や「快活」「永遠」といったなど前向きなものが多いです。その花言葉の由来はカンナという花が持つ特性に関係しています。

一方で、幻想的な姿から「妄想」というポジティブとも言い切れない花言葉もあります。

また、カンナはお釈迦様と関連する伝説が2つ残っています。別名までもお釈迦様が由来となっているため、不思議な縁で結ばれている花のようですね。

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