子熊のそばには必ず母熊がいると言われていることはご存知でしょうか?
一見かわいい子熊が一人ぼっちでいると思うような場面でも、決して子熊に近づいてはいけません。子熊自体の危険性もあるのですが、近くの母熊がすぐに駆け付け襲われてしまうからです。
そんな熊の習性がよくわかる動画をご紹介します。
ハンターがハンティングの最中に出くわした、熊どうしの壮絶な闘いの様子を撮影した動画が、YouTubeなどに投稿されて話題になっています。
どうしてそんなことになったのか、その一部始終をご覧ください。
目次
母熊の母性
出典:YouTube
母熊と離れ独りで遊んでいたのでしょうか?
木の陰に縮こまる黒い子熊と、それを向こう側にいる茶色の大人の熊が襲おうとしている模様です。
そこに、左からこの子の母熊(黒)がダッシュでやってきます!
出典:YouTube
母熊は茶色の熊に襲い掛かり、その間に、危機一髪で危険を逃れた子熊は、スルスル~っと木を登って避難。
その間にも二匹の大きな熊は闘いを続け、そのままつかみ合いの大バトルにもつれ込みます。
出典:YouTube
子熊が木の上に避難したことを確認したのか、黒の母熊はその場を離れ、茶色の熊もそれを追いかけていきました。
そして、カメラが動いたその時!別の木に登っていた茶色の子熊が映し出されました!!
出典:YouTube
なんと最初子熊を襲おうとしていると思われた茶色の熊も子連れだったようです!もしかするときっかけは、茶色熊が自分の子どもを守ろうとする本能だったのかもしれません。
壮絶なバトルは、実は母熊同士の子熊を守る為のもい闘いの様子は、こちらの動画をどうぞ。
動画はこちら
子を守るためにこんなにすごい勢いで駆けつけ、命がけで戦う母熊の愛の深さを見せつけられたような気もします。
子育て中の母熊は特に危険
動画では母熊の物凄い勢いが確認出来ました。
熊は、基本的にオスが子育てをしません。その為子育ては母親の役割になります。
また、発情期を迎えたオスの熊は、子熊を殺してしまうことも多くある為、そんな発情期の恐ろしいオスの熊から子熊を守る為、子育て中の母熊は非常に警戒心も強く、いつでも臨戦態勢という状態なのだそうです。
母子は人里のそばに?
また、子育ての際、発情期の雄から子熊を守る為、母熊は敢えて人里近くで生活するという習性が最近になって確認されているそうです。
これは、天敵である人間を盾にすることで、オスの熊を近づけないようにしているという事なんだそうです。
その為、人の生活圏に子熊たちが出てきてしまい、人間と熊のトラブルが多くなっている原因の一つでもあるそうです。
野生で熊には近づかない!
もしも、迷った子熊や、けがをした子熊などと遭遇した場合、決して無暗に近づいてはいけません。
もし見つけた場合、すぐに警察や、自治体に連絡をしましょう!
助けたいと思っても、母熊からしたら、あなたは子熊を襲う人間に見えてしまいます。
餌付けも絶対厳禁
人から餌をもらった熊は、再び人から餌をもらうために人を襲うようになってしまいます。
以前にFUNDOでは、知床の観光パンフレットに書かれた悲しい熊の物語を紹介したことがあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
「エサやりがクマを殺す。」観光客が与えた1本のソーセージで悲しい最後となった熊の悲劇
餌をもらった熊は、人間は怖れる対象から、餌を連想する対象になってしまい、その熊は頻繁に人の前に姿を現すようになり、そのうち人を襲ってしまうようになってしまうのだそうです。
もし、子熊を見つけた際には、皆さん決して餌付けしたり近づいたりせず、警察や役所へ連絡すするようにしてくださいね!
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出典:YouTube(Hunter Finds Himself in the Middle of an Epic Bear Fight While Hunting)