「しょうもない」という言葉の意味は?その由来や類義語は?

くだらないことを意味する言葉、それが「しょうもない」です。
これら「しょうもない」はどうでもいいことやばかばかしいことを意味する表現となっています。
しかし、そもそも「しょうもない」はどこから来たのでしょうか?

今回はそれら「しょうもない」という言葉について解説します。
特にここでは「しょうもない」の成り立ちや似たような言葉「くだらない」についても説明します。

「しょうもない」とは

まずは「しょうもない」の意味について見ていきましょう。

「しょうもない」の意味

「しょうもない」とはくだらないことを意味する表現です。
どうでもいいことやばかばかしいことなども意味する言葉です。

その他、瑣末なことのニュアンスでも使用されます。
要は大したことではないという意味の語句となります。

「しょうもない」は揶揄したり見下したりするニュアンスを込めて使用される

「しょうもない」はポジティブなニュアンスでは使用されません。
むしろ相手を揶揄したり見下したりするネガティブなニュアンスが強い言葉となります。

多くの場合は特定の対象を否定した上で茶化す意図で使用します。
そのため、見ず知らずの人に使用すると周囲からも顰蹙を買うかもしれません。

その一方、親しい間柄であれば冗談で使用されることもあります。
特に相手の言動に対して「しょうもな!」とツッコミの形で使用されることもあるわけです。

そこに悪気はないため、日常生活で使用されることもあります。
ただし、基本的には真面目な場面では使用されない言葉として覚えておきたいです。

「しょうもない」の由来

では「しょうもない」はどこから来た言葉なのでしょうか?
ここからはそれら「しょうもない」の成り立ちをまとめます。

「仕様もない」が原形

「しょうもない」は「仕様もない」が原型とされています。
それら「仕様もない」が発音しにくいことから次第に「しょうもない」へと変化したと考えられています。

もともとこれら「仕様もない」は手段や方法がないことをあえて行うことを言いました。
それらどうしようもないことについて無駄に考えることを意味した言葉なのです。

そこから転じて、つまらないことなどを意味するようになったと言われています。

なお、江戸時代は当て字で「性もない」と書かれた例もあるとか。
その一方、現代では特に漢字表記することなく「しょうもない」と書かれることが多いです。

そこはひらがな表記で問題ありません。

同じようなニュアンスのある「くだらない」

「しょうもない」と同じ意味を持つのが「くだらない」です。
ここからはそれら「くだらない」についてもまとめます。

「くだらない」とは

「くだらない」とは取るに足らない物事を指す言葉となります。
特に真面目に取り合うだけの価値がないこと全般を表す表現です。

これらは物事だけでなく人物に対しても使用されるのが特徴です。
特に程度が低くばかばかしいことなどに対して言います。
そこが「しょうもない」と共通していると言えるでしょう。

「くだらない」の由来

「くだらない」の語源については諸説あります。

1つ目の説が江戸時代にお酒から生まれたという説です。

当時、大阪や京都などの地方は上方と呼ばれていました。
それら上方では美味しいお酒が作られていたのだとか。
特にその中でも伏見で醸造されたものは質の高いお酒として評判を集めていたそうです。

それら上方の高級なお酒は江戸などにも運ばれていました。
その際、江戸の人々は上方で作られたお酒を「上方から下ってきたお酒」という意味で「下り酒」と呼び重宝していたのだとか。
その一方、関東などで作られたお酒は「下ってこないお酒=下らないお酒」と表現されていたようです。

転じて「くだらない」がお酒以外にも使用されるようになったとされています。

2つ目の説が「下る」の打消し形から来たとする説です。

動詞としての「下る」には通じるという意味もあります。
そこに打ち消しの助動詞「ない」を付けて「くだらない」とされたと考えられています。

また「下る」にはもともと「筋が通る」という意味もあったとか。
それがない状態ということで「くだらない」という表現が生まれたのではないかとも言われています。

まとめ

「しょうもない」はくだらないことを意味する言葉です。
これらはどうでもいいことやばかばかしいことなども意味する表現として使用されています。

同じく「くだらない」も取るに足らないことを意味する言葉として使用されています。

これらはどちらも日常会話でよく耳にする言葉なので、ぜひ正しい意味を覚えておきましょう。

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