熱中症予防で水中毒?水分補給は重要!しかし飲みすぎは危険!水中毒っていったい何?

ギャンブル中毒やゲーム中毒、はたまた食中毒など、人間はある物事に過剰に触れすぎると中毒を引き起こすことの多い生き物です。
そんな中、普段私たちが飲んでいる水によっても中毒を引き起こすというのを知っているでしょうか。

水を短時間で摂取すると中毒を引き起こし、体調不良として症状が出てしまいます。

そこで、ここではそんな身近にある水中毒について、原因や症状はもちろん、対策についてもご紹介します。

水中毒とは?

 

人間は生きていくために1日約2.5Lの水分補給が必要です。
普通に生命活動を行う上で人間は大量の水を消費しているため、平均して1日約2.5Lほどは必要だとされています。

しかし、逆に水を過剰摂取すると水中毒になってしまう恐れがあります。
これは水そのものが毒なのではなく、水で体内のナトリウムの濃度が下がりすぎて引き起こされる状態で、様々な体調不良を引き起こすのが特徴です。

原因

水中毒の原因は単純で、水の大量摂取によって引き起こされます。
前述した通り、体内のナトリウム濃度が摂取した水分によって薄まってしまう事が原因で起こる中毒です。

ただし、自分の意志で喉が渇いたから飲むといった程度では、通常水中毒は起こりえません。
しかし、何らかの原因で体が求める以上の水分を摂取してしまった場合に起こってしまう症状となします。

以下、水中毒を引き起こす可能性のある原因となります。

1.過度なストレス
2.急激なダイエット
3.自律神経の乱れ
4.精神病による多飲症
5.向精神薬などの副作用

これらは水をたくさん飲んでしまう原因を作り、結果的に一気に水を飲んで中毒を引き起こしてしまうことに繋がります。
水中毒の原因は水を短時間でたくさん摂取することにあり、短いスパンで大量の水を飲むと血中ナトリウム濃度が低下してしまって様々な異変が出るようになります。

くれぐれも水は適度に飲みましょう。

症状

ほとんどの場合は症状も軽度なのですが、場合によっては重度の症状で命に係わることもあるのが水中毒の特徴です。
下記、軽症の場合と重症の場合での症状となるので、事前に確認しておきましょう。

軽症の場合

1.めまい
2.吐き気
3.頭痛
4.頻尿
5.疲労感
6.倦怠感
7.浮腫
8.下痢

重症の場合

1.嘔吐
2.錯乱
3.痙攣
4.意識障害
5.呼吸困難
6.脳浮腫
7.肺水腫
8.うっ血性心不全

どのくらい飲むと危険なのか?

 

自分の意志で飲む程度なら水中毒が起こることはほぼあり得ません。
ただ、熱中症などで脱水状態の際に水を飲む必要があると迫られ一気に大量に飲むこともある他、水を用いたダイエットなどで大量に飲むことを実践したりすることもあるため、意外と危険は身近に存在しています。

量には個人差がある

1時間~2時間以内など、短時間に約2~3Lほど飲むのと水中毒になる危険性は高まります。
場合によっては短いスパンで1Lほど飲み続けるだけで水中毒になることもあるので注意しましょう。

どうしても意図的に水分補給をしたいということなら、1日7回ほどに分けてコップ1杯の水を飲むのが良いとされています。

熱中症予防や水ダイエットに注意

 

普通に生活していれば「そんなに水を飲むことなんてないでしょ」と思うかもしれませんが、特に水ダイエットをしている方や熱中症予防をしている方は注意が必要です。

水ダイエット

近年は若い男女を中心に信憑性に欠けるダイエットの情報が出回っています。
例えば、水を摂取することで「栄養や酸素を運んで老廃物を排出する」だとか「発汗によって体温調節をする」だとか「新陳代謝を促進する」だとか。
そういう情報も確かに効果は期待できるかもしれませんが、個人差が大きすぎて信憑性はありません。

確かに水を摂取すればそれらの効果も期待できるかもしれませんが、水だけを飲んでダイエットするのは危険です。
本当にダイエットしたいなら、食事をしっかり摂取して有酸素運動と筋力トレーニングを行い、健康的に痩せていくのが良いです。

熱中症予防

誰もが暑い日には「こまめな水分補給が必要」だということは理解していると思います。
しかし、熱中症予防として短時間に水を飲み続けてしまうと、水中毒になってしまう可能性があります。

水を飲んで対応するというよりは、極力直射日光に当たらないようにして、体温の急激な変化をさせないようにしましょう。

塩分補給も重要

熱中症予防としては塩分補給も重要です。
塩分は時間をかけてゆっくりと補充するのが最適なので、こちらも一気に補給するのではなくてちょっとずつ取り入れるようにしましょう。

また、塩分は飲み物だけではなく梅干しや塩飴なども効果が期待できるため、自分の体調に合わせて取り入れていくのがおすすめです。

水分補給は経口補水液がベスト!

 

もし熱中所などで急遽水分補給が必要ということであれば、経口補水液がベストです。
経口補水液であれば、真水とは違い、水分中に適度な濃度の塩分とブドウ糖が含まれています。
その為、体内の塩分濃度の低下がなく水分を補給できます。

自分で作れる

経口補水液はメーカーが開発したものではないといけないと思っている人も多いですが、実は自分でも作れます。

要は、水分に適度な塩分と糖分があれば良いので、自分で作って保存しておくと良いですね!
その作り方は、以前警視庁のTwitterアカウントで紹介され話題にもなりました!

その作り方は果汁100%のオレンジジュース200mlに水800ml、塩小さじ1杯、砂糖大さじ2杯を混ぜるだけです。

まとめ

冬であればあまり水分補給はしないかもしれませんが、夏は特に熱中症予防の他にも水ダイエットなどで大量の水を摂取することがあるかと思います。
しかし、短いスパンでたくさんの水を飲むと水中毒になることもあります。
最悪の場合は命を落とすこともあるので、十分に気をつけておきましょう。

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