水たまりで見かける「アメンボ」はどこから来る?飛んできたの?それとも歩いてきたの?

池や水たまりなどでよく見かけるアメンボ。
スイスイと水面を動く姿は特徴的ですよね。

ではこのアメンボ、水たまりまでどうやって来るのでしょうか?
歩いてくるのか、飛んでくるのか、アメンボが水の上へどうやって移動するかのか見たことがない!という人は多いはず。
実はアメンボ飛ぶことができるのです。

ここではアメンボの特性についてまとめてみましたのでご紹介します。

アメンボは飛べる

あまり知られていませんが、実はアメンボは飛ぶことができます。
水の上をスイスイと動くイメージが強いので、アメンボが飛ぶ姿を見たことがあると言う人は少ないはず。

日本に生息しているアメンボにはナミアメンボ・ヒメアメンボ・オオアメンボ・シマアメンボ・シオアメンボなどがいます。
この種類の多くには、背中に4枚の翅(はね)があって、飛ぶことができます。

水たまりの水が少なくなったり、餌が取れなくなったりするとアメンボは新しい水のある場所を求めて、ジャンプをするように飛んで移動します。

最もよく飛べる種類はヒメアメンボで、シマアメンボには翅がないため、飛ぶことができません。
10m以上飛ぶ場合もありますが、高く飛ぶと鳥など外敵に狙われやすくなるため、低空飛行で飛ぶ距離も短いそうです。

アメンボはなぜ水面を歩けるのか

アメンボと言えば、水面を優雅にスイスイと移動している姿を思い浮かべますよね。
まるでスケート選手のような軽やかな動きは見ていて飽きません。
ではアメンボは、なぜ水面を歩くことができるのでしょうか?

人間であれば水面を歩くことはできませんよね。
ここではアメンボが水面を歩ける理由に迫ってみましょう。

アメンボはとても軽い

アメンボが水面を歩ける理由の1つが「体重が軽いこと」です。
アメンボは平均の重さがわずか0.05gほどしかありません。
ちなみに1円玉が1gなので、どれほど軽いのか分かりますね。

重たいものは水に沈んでしまいますが、これだけ軽いと水に浮かぶことができるのです。

アメンボの足の秘密

アメンボが水面を歩けるのはただ体重が軽いからだけではありません。
実は、アメンボの足には秘密があるんです。

アメンボの足にはたくさんの細かい毛が生えており、その毛からは脂が出ています。
アメンボは足から脂を出すことによって、撥水性を高めて、水をはじくことができるのです。

撥水性が高いということは、脂が付いているアメンボの足は水に濡れにくいということ。
つまりアメンボの足は、足先から出てくる脂のおかげで、直接水に濡れていないことになります。

では、なぜアメンボの足が濡れていないと浮くことができるのでしょうか?それは水の特性である「表面張力」が関係しています。
表面張力とは、液体や固体が表面をできるだけ小さくしようとする性質のこと。
水がいっぱいに入ったコップから水がこぼれないのは、水面が引っ張り合う表面張力が働いているからなのです。

アメンボが水面に乗ると、その重さによって水面は少し凹みます。
しかし、凹んだ部分を水分子が表面張力によって、平面へと元に押し戻そうと働きます。

つまり、アメンボは足に生えている毛か脂を出して、元に押し戻そうという水の表面張力によって水の上に浮いているのです。

アメンボが浮けない水もある

アメンボは足の毛から脂を出して水をはじくことができます。
この性質によって水の上で浮くことができるんです。

しかし、油分を溶かしてしまう作用のある洗剤などが含まれている水の場合、うまく浮くことができません。

家庭用排水、工業廃水などには洗剤が溶け込んでいる場合が多いため、それらの水の上では浮くことができないでしょう。
アメンボは洗剤が混じっていない綺麗な水の上にしか住むことができないのです。

アメンボの食事は何?

アメンボは一体何を食べて生きているのでしょうか?
アメンボは体が細いのであまり食べないのでは?とイメージしがち。

しかし実際のところ、アメンボは肉食性です。
水面に落ちた虫の体液を吸うのが食事になります。

アメンボの口は蚊と同じように針のような構造をしていて、その針を獲物に突き刺して体液を吸うことで食事をします。
前足は鎌のようになっているので、この前足をうまく使い水に落ちた虫を押さえ、体液を吸います。

アメンボの名前の由来

アメンボという名前はどういう意味があるのでしょうか?アメンボの名前の由来をまとめてみましょう。

アメンボが甘いから?

アメンボの「アメ」は「雨」ではなく「飴」が由来となっています。
アメンボは体の中央部分にある臭腺から、飴のように甘い臭気を発しmす。ここから名前に「アメ」が付くようになりました。

アメンボの漢字表記は

アメンボの漢字表記は「水黽、水馬、飴坊、飴棒」などがあります。
全て「アメンボ」と呼びます。

「水」という文字がつくのは水の上にいることから名付けられていますね。

また「飴」は前述の通り、飴のような臭気を発するためこの文字が使われています。

アメンボの別称

アメンボには別称もあります。

・ミズグモ(水蜘蛛)
・カワグモ(川蜘蛛)
・スイバ(水馬)
・ミズスマシ(水澄・水馬)
・チョウマ(跳馬)

これらはいずれもアメンボを指します。

チョウマ(跳馬)というのは江戸時代の江戸で呼ばれていた名前です。
対して畿内ではミズスマシ(水澄)と呼ばれていたそうです。

まとめ

アメンボは水の上でスイスイで浮かんでいるイメージが強いですが、実は翅を持っていて飛ぶことができます。
また、アメンボが水の上で浮かぶことができるのは、体が軽いだけではなく、アメンボの足の毛から脂を出して撥水していることや、水の特性である表面張力が関係しています。
アメンボの知らない一面を調べていくととても興味深いですね。

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