海中最強の生き物はシャチ!?その強さを追求!!

みなさんは海中最強の生き物と聞いて、どのような動物を思い浮かべるでしょうか?

やはり凶暴なことで知られるホホジロザメの他、壮大なスケールを誇るクジラを想像する人が多いと思います。
しかし、それらのサメやクジラさえも捕食してしまうことがあるのが、「海のギャング」とも呼ばれるシャチです!

その強さは他の海中生物の中でも最強との呼び声が高いです。
そこでここでは、そんなシャチの強さに迫っていきましょう!!

シャチとは

 

シャチは、哺乳綱鯨偶蹄目マイルカ科シャチ属の海洋生物です。
海獣と呼ばれる海に生息する哺乳類で、「海のギャング」の異名を持ちます。

異名もからも察せるように、性格は獰猛ではあるものの、持ち前の知能の高さから調教にも向いており、人間にも懐きやすいう一面もあります。

シャチの生息地

シャチは世界中に分布しており、地球上最も広く分布する哺乳類の一種とされています。

世界中の海にいると言っても過言ではなく、クジラの仲間は生息に適していないと言われているアラビア海や地中海でもその姿が見られます。
日本周辺では、日本海や太平洋などでも見ることができるなど、環境の全く異なる海でも生息できるという事実から環境適応能力が非常に高いことがわかります。

シャチの分類

シャチには定住型と回遊型がいるとされています。
他にも4つのタイプに分化されており、タイプA~タイプDそれぞれで模様などの姿形が違う他、特性も違ってくることがわかっています。

それぞれ、どの分類のシャチなのかによって生息域が異なるだけではなく、食性なども違ってくることがあります。

シャチの目の模様のひみつ

シャチの頭部には、「アイパッチ」と呼ばれる白い模様があります。
これは単なる模様であり、目ではありません。

本当の目はアイパッチの先端周辺、黒い体に溶け込むように存在します。

ではなぜ、シャチにはアイパッチという模様があるのでしょうか。
そこには以下のような機能があるためだとされています。

・仲間同士で位置を確認するため
・獲物に進行方向を誤認させるため
・自分の体を小さく見せるため
・獲物を驚かせて威嚇するため
・目を攻撃されるのを防ぐため

また、有識者の間ではタイプごとに見分ける際の特徴として、シャチのアイパッチが活用されています。

最強の海洋生物シャチ!

 

海中最強の生き物を考えた際、名前が挙げられるのがシャチです。
人を襲う事もあるとされる凶暴なサメ、ホホジロザメもシャチの前には屈するといわれています。

では何をもってシャチが最強なのか、その根拠となる生態や能力を見ていきましょう。

シャチの餌はクジラにシロクマ?!

シャチは、「海のギャング」と呼ばれ恐れられている生物です。

その捕食対象は魚や海鳥、そしてペンギンなどです。
大きめの種ではアザラシやイルカも捕食します。

捕食の対象とするのは、これだけではありません。
シャチは、クジラやサメ類そしてシロクマさえも獲物にすることが分かっています。

英語でのシャチの名前のひとつには「Killer Whale(キラーホエール)」というものがあります。
これはクジラも獲物として食べてしまうことに由来となっています。

これがシャチが最強の海洋生物といえる根拠の一つとなっています。

集団で狩りを行うシャチ

シャチは、クジラ類ということもあり、集団で行動をします。
イルカなどと同じ行動をとるという事ですね。

そして高い知能と身体能力を活かし、仲間と連携して狩りを行います。
シャチは単体ではなかなか勝てない相手であっても、集団で狩りを行うことで、獲物を確実にしとめるのです。

ちなみに知能に関してですが、わざと口から食べかけの魚を吐き出して、近寄ってきた海鳥を食べるなんていうクレバーなこともするんだとか。

凶暴鮫のホホジロサメと能力を比較!

映画などの影響もあって、海中最強生物はホホジロザメとおもわれるかもしれません。
しかし、そのホホジロザメであっても、シャチにはかなわないとされています。

150万年前ほどまで生きていたとされる超巨大ザメのメガロドンさえも、シャチによって絶滅させられたのではないかと考えられているほどです。

ではどのような点で、シャチはホホジロザメより優位に立っているのかを見てみましょう。

ホホジロサメよりも大きい体格

シャチは、平均だとオスで体長5.8~6.7m、メスで体長4.9~5.8mほどあるとされています。
その体格は、4~5mとされるホホジロザメよりも1まわりも2まわりも大きいです。

また、シャチのオスの体重は3,628~5,442kg、メスの体重は1,361~3,628kgとなっています。
体重が700~1,100kgほどのホホジロザメと比べると、シャチのオスの軽いものでも大きいホホジロザメの倍以上の体格という違いがあります。

最大級のオスともなると、その体長約10m、体重10tに達するとされています。

ホホジロサメより丈夫な骨格

シャチは脊椎動物です。
そのため全身を支える背骨は丈夫ですし、骨格もしっかりしたものとなっています。

それに対してサメは軟骨魚類ということもあり、その全身の骨は軟骨でできています。
という事は意外と骨格は脆いことから、戦いの際は防御の面でホホジロサメに不利という事です。

ホホジロサメよりも速い

シャチは大きくて重い体を持っているにも関わらず、泳ぐ速さは水中でも時速60km~70km前後とされています。
ホホジロザメの最高速度が時速30kmとされていますので、追いかけることはもちろん逃げるときにも役立つようです。

シャチが泳ぐ速度は海で生きる哺乳類の中で最速とされており、泳ぎの達人の異名をも持っています。

それでいてジャンプ力まで優れているのだから手に負えません。

シャチの祖先も大きかった!

 

シャチの祖先と考えられているのが、バシロサウルスという古代生物です。

シャチの祖先とされる「バシロサウルス」

バシロサウルスは、現代から約4,000万年前~3,400万年前に生きていたとされる古代生物です。
「サウルス」とは言われますが恐竜ではなく、クジラの仲間だとされています。
その大きさはシャチよりもはるかに大きく、平均的な体長でオスが推定18m、メスが15m程度あったとされています。

最大種のものに至っては21m以上と推測されているのですが、一説では25mに達していたともされています。
大きさが現在よりもはるかに大きいのですが、その姿もシャチとも大きく異なります。

シャチと違い泳ぎは得意ではなかった?

シャチの祖先とされているバシロサウルスですが、実はシャチとは違って泳ぎが得意ではなかったと考えられています。
学者たちの間で遠泳能力が低かったのではないかと言われており、普段は浅い海で暮らしていたとされています。

現在のように遠洋では活動していなかったようです。

祖先の時代からサメを捕食する最強生物だった模様

バシロサウルスの胃の内容物が分かる化石も見つかっています。
その中には魚類だけではなく、サメも含まれていました。

つまりシャチは、祖先の時代からサメを捕食していたという事です。

まとめ

シャチは非常に高い知能を持つ生き物で、身体能力も高いだけではなく、サメやクジラさえも襲う凶暴な一面も持っています。
時には、シロクマも襲いかかることもあるのだとか。

海中最強の生き物、これはシャチで決まりなのではないでしょうか!!

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