決着がつかないことを意味する「埒が明かない」の語源となったのは、有名なあの神社?!

「埒が明かない」は、物事に決着がつかないことを意味する言葉のひとつです。
この「埒が明かない」の「埒」とは、その昔競馬などで馬を囲っていた柵のことです。
そして、この起源となった埒があったのは観光地としても有名な神社なのだとか。

そこでここでは、そんな「埒が明かない」の意味はもちろん、由来となっている神社とそこで行われている神事についてご紹介します。

「埒が明かない」とは

まずは「埒が明かない」がどういう意味があるのか、類義語としてあげられる言葉について見ていきましょう!

「埒が明かない」の意味

「埒が明かない」とは、物事に決着がつかないことを意味します。
また、物事が解決しないこと話にならない物事も指します。

物事が片付かないことだけでなく、あまり捗らないことを表現する際にも用いられます。

「埒が明かない」の類義語

物事に決着がつかない、進展がないという意味の語は他にもあります。

袋小路

「袋小路」は、行き止まりになっている路地のことを指します。
そこから転じて、物事が行き詰まって先に進めない状態を意味でも使われるようになりました。

「袋露地」や「袋道」とも表現されることもありますが、いずれも路地や露地といった道が行き詰まっていることを表現する言葉となっています。

小田原評定

「小田原評定」は、長引いて容易に結論の出ない会議や相談のことです。

その昔、豊臣秀吉の小田原征伐の際、北条氏が場内で行っていた和戦の評定が全くまとまらず、小田原城が落城することになったことから生まれたとされています。
「小田原談合」や「小田原咄」と表現されることもあります。

語源となったとされる神社

「埒が明かない」には、語源となったとされる神社があります。
併せて由来となっている神社についても知っておきましょう!

語源は上加茂神社?

「埒が明かない」の語源は上加茂神社にあるとされています。
上加茂神社では平安時代から賀茂競馬という神事が行われていました。

今は競馬というとギャンブルの一種を指しますね。
この神事では、18頭の馬が赤と黒の組に分かれ、2頭づつ速さを競う9番勝負をする神事となっています。

その際に設置された馬場の柵を「埒」といいます。

これが開かないと賀茂競馬は始まりません。
そこから、物事が進展しないことを「埒が明かない」と表現したのです。

当時、予定されていたものごとの第一段階が進めばその後も予定通りに進行するところから、第一段階が始まることを「埒が明く」 と言っていました。
その「埒が明く」の逆の状況、つまりは「埒が明かない」状態のことを物事が進まないことになぞらえて「埒が明かない」と言うようになったのだとか。

そこから「かたがつく」など決着という意味でも使われるようになったとされています。
ルールやマナーを守らない人を「不埒」と表現することがありますよね。
これも同じ上加茂神社の埒が語源とされています。

春日大社に由来とする説も

「埒が明かない」の由来は春日大社にもあるとされています。

春日大社では祭事の際、金春太夫という人物が祝詞を読み終わるまで神輿の柵が開かず、一般人は中に入れませんでした。
この柵も埒と呼ばれていたことから、膠着状態を指して「埒が明かない」という表現を使うようになったのだとか。

これも上加茂神社発祥とされる盛り塩

盛り塩は上加茂神社が発祥とされています。

上加茂神社の境内には、御祭神が降臨するために、上加茂神社の北にある神山に因んだ砂が盛られています。
これを立砂といいます。
立砂は2つあることから、陰陽道の陰と陽を表しているともされています。
またその形状から、鬼や怨霊などから身を守るための盛り塩の起源と云われることもあります。

この立砂、不浄や罪穢れをはらう清めの砂のはじまりともされています。
そこから一般人もに、盛り塩を置くようになったとされています。

まとめ

「埒が明かない」という言葉は、物事に決着がつかない状態を指します。

これはもともと上加茂神社での神事が関係しており、馬を囲う埒が開かないと何も始まらなかったことに由来しています。
また、春日大社での神事関係しているとされます。

類義語としては、袋小路や小田原評定があげられます。

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