ウアカリと言うサルは、中南米のジャングルに生息しており、その顔は驚くほど真っ赤です。
その姿は赤鬼を彷彿させ、その見た目のインパクトから、森の中で見かけたら腰を抜かしてしまいそうです。
今回はそんなウアカリがどのような生き物なのかをご紹介します。
なぜ顔が真っ赤なのか、その理由について解説する他に併せて知っておきたい世界の不思議なサルたちもまとめます。
ぜひ、奇妙なサルたちの世界を覗いてみましょう!
目次
「ウアカリ」とは
ウアカリはサルの中でも、オマキザル科に分類されます。
まずは、ウアカリがどのようなサルなのかを見ていきましょう!
「ウアカリ」の生息場所
ウアカリが属するオマキザル科の動物は、中南米に分布しています。
南アメリカや中央アメリカといった熱帯から亜熱帯を好み、特にジャングルで生活していることが多いです。
その中でもウアカリは、アマゾン川流域に生息しており、水辺を好んで暮らすことが多いとされています。
ほとんどの時間は樹上で過ごしており、天敵から極力見つからないように過ごしています。
なお、ウアカリについては調査があまり進んでおらず、まだまだわからないことも多い未知のサルでもあるそうです。
「ウアカリ」の大きさ
ウアカリの体長は40cm~50cmほどで、体重は4kgほどです。
これは同じサルの仲間としては小さい方だとされています。
日本でも多く見かけるニホンザルなどでも平均して80cmほどあるため、そう考えるとウアカリは一回りから二回り小さいサルと言えます。
「ウアカリ」の生態
主食は果物や花などを好む他にトカゲやカエルなど他のサルが食べない小動物も食べます。
顎の力が強いため、固い殻を持つ木の実を食べることも可能です。
多くの種類のものを食べることで他の動物と争うことを避け、独自の進化を遂げながら生き残ってきたことが考えられています。
また、ウアカリはとても知能が高い動物とされており、人間のように器用に道具を使うこともできるそうです。
その寿命は野生下においては約15年~20年ほどとされています。
なお、動物園などでの飼育下では例が少ないこともあって不明です。
余談にはなりますが、ウアカリのもう1つの特徴となるハゲ頭となる理由もあまりわかっていません。
赤鬼のような顔の「ウアカリ」
ウアカリは、赤鬼のような真っ赤な顔をしています。
ここからはなぜ顔が真っ赤に見えるのかを解説します。
顔が真っ赤な理由
ウアカリの顔が赤いのは、毛細血管が浮き出ているためです。
毛細血管というのは生き物の体を構成している要素の1つで、人間も毛細血管の色が浮き出ることはあります。
しかし、ウアカリは特に動物たちの中でも上皮下脂肪が少ないため、血液の色がそのまま見えてしまっているのです。
上皮下脂肪が少ないことにより、赤鬼のような真っ赤な顔をしているのです。
顔色で感情や健康状態が分かる?
ウアカリは顔の色で感情や健康状態がわかるとされています。
例えば、怒っているときは赤い顔が更に真っ赤になります。
その一方で、具合が悪いときには青白くなります。
上皮下脂肪が少ないことで、血のめぐりが一目で分かるというわけですね。
他にもいる世界中の不思議なサルの仲間たち
ウアカリの他にも世界中に不思議なサルたちがいます。
ここからはそんなサルをいくつかご紹介します。
赤い鼻筋に派手な模様の「マンドリル」
マンドリルは、オナガザル科に分類されるサルの一種です。
その最大の特徴は、赤い鼻筋に派手な模様をした顔にあります。
暗い熱帯雨林で暮らすマンドリルは、主に群れで生活します。
その際、鬱蒼としたジャングルでは仲間を見つけづらいため、その環境下でも仲間を見分けられるように派手な顔をしていると考えられています。
また、この顔はオスがメスにアピールする役割もあるとされています。
顔が派手な方がモテるとされ、彼らにとって顔の派手さはステータスとなっています。
歌でコミュニケーションをとる「テナガザル」
テナガザルはテナガザル科に分類されるサルの仲間です。
その最大の特徴は名前にもなっている長い腕にあります。
腕が長いのは移動のためであり、木の枝から枝への移動も楽々です。
また、長い腕以外にも特徴があります。
それは歌を歌うことです。
歌は自分の縄張りを表しており、他のサルが入って来ないよう警告する際に使われます。
また、番のオスとメスでデュエットをしてコミュニケーションをする際にも用いられます。
デカい鼻にビール腹の「テングザル」
テングザルは、マンドリルと同じオナガザル科に分類されています。
その最大の特徴は、デカい鼻にビール腹というおっさん丸出しの見た目です。
彼らは鼻が立派なほどイケメンで異性からモテるとされています。
また、鼻が大きいほどいい鳴き声を出せ、それがステータスとなるのだとか。
ビール腹なのは、彼らの食性にあります。
テングザルは、栄養素の低い葉を食べることで、他の生き物と食事が被らないようにすることで生き延びています。
その代わり、栄養素が低いため大量の食事をする必要があります。
結果、テングザルの体重の4分の1にもなる量を食すのだとか。
そのため、ビール腹のような大きなおなかになっているのです。
まとめ
ウアカリは、真っ赤な顔をしており、その見た目はまるで赤鬼のようです。
この真っ赤な顔は、上皮下脂肪が少ないことで毛細血管が透けて見えてしまっているからだそうです。
まだまだ希少な動物で研究も進んでいないのですが、今後も面白い生態がわかってくるかもしれません。
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