ウスイロホソオクモネズミはネズミでありながら、その名前に「クモ」という文字が入っている不思議な動物です。
ちなみにこの「クモ」とは蜘蛛のことではなく、雲のことをあらわしているそうです。
では、なぜそのような命名がされたのでしょうか?
ここでは大きなネズミの一種「ウスイロホソオクモネズミ」について、その特徴や名前をご紹介します。
また、同じく巨大ネズミとされる動物についてもご紹介しますね!
目次
「ウスイロホソオクモネズミ」とは
ウスイロホソオクモネズミは、齧歯目のネズミ科に分類される動物です。
ネズミの中でも大きな体を持つ一種とされています。
まずはその生息地や大きさについて見ていきましょう。
「ウスイロホソオクモネズミ」の生息地
ウスイロホソオクモネズミは、フィリピンのルソン島などに生息しています。
ルソン島とは、フィリピン諸島の中でも最大の面積を誇る島であり、豊かな自然と発展を続ける都会が広がっています。
日本でも飼育はされていますが、全国でもほんの数か所でしか展示されていないネズミとなっています。
「ウスイロホソオクモネズミ」の大きさ
ウスイロホソオクモネズミはネズミの中でも体が大きい種です。
その大きさは25cm~30cmほど、体重も1.5kg~2.5kg前後、大きなものだと3.6kgほどにもなります。
私たちがネズミと言ったら想像するようなハツカネズミやドブネズミと比べると何倍も大きな体をしています。
とはいえ、世界にはより大柄な種もいるので、ネズミの中で最大種とは言えません。
「クモネズミ」という名前
ウスイロホソオクモネズミはその名前に「クモ」と入ってます。
このクモにはどのような意味があるのか見てみましょう。
蜘蛛は関係ない
ウスイロホソオクモネズミは、蜘蛛に似た特徴があるわけでもありませんし、手足がクモのように長い訳でもありません。
そのため、手足の長いサルのクモザルとは違い、生物の蜘蛛は関係ありません。
また、ウスイロホソオクモネズミは果物や若葉などを主食とする動物なので、蜘蛛を食べるといった事もありません。
クモはクモでも「雲」が由来!
ウスイロホソオクモネズミという名前には、蜘蛛ではなく「雲」が関係しています。
ウスイロホソオクモネズミが標高の高い場所にある森の木の上に生息しています。
この雲に近い生息地から、ネズミと付けられたとされています。
一番デカいとされるネズミたち
世界にはウスイロホソオクモネズミよりも大柄なネズミたちが生息します。
ここからは一番大きいと称されるネズミをについてまとめます。
ヌートリア
ヌートリアは、別名では沼狸や海狸鼠、洋溝鼠に舶来溝鼠などと呼ばれています。
南アメリカが原産地でパラグアイやウルグアイ、ボリビア、アルゼンチン、チリなどに生息しています。
近年では、毛皮目的で移入したものが野生化したことで、アメリカやカナダ、フランスやポーランドやドイツ、日本を含むアジアなどにも分布しており、生態系を脅かす害獣とされる事もあります。
その大きさは、頭胴長が40cm~60cmほど、尾長が30cm~45cmほどで、体重は約5kg~9kgとかなりの大柄な種となっています。
ボサビ・ウーリー・ラット
ボサビ・ウーリー・ラットとは、近年発見された新種のネズミです。
生息地はパプアニューギニアの森の中とされ、その体長は約90cmほどとかなり巨大なことがわかっています。
大きな体ですが、とても大人しい性格をしているネズミとされます。
とはいえ、発見から時間も経っておらず詳細はまだまだ不明です。
カピバラ
カピバラはテンジクネズミ科の動物で、水豚とも呼ばれています。
主に南アメリカの温暖な水辺に生息しており、水辺を好みます。
日本の動物園などでは、冬になると温泉に浸かる姿が報道やSNSで話題になることもありますね。
その大きさはネズミをはじめとするげっ歯類の中で最大とされ、体長が約106cm~134cm、体重も35kg~65kgほどあります。
まとめ
ウスイロホソオクモネズミは、ネズミの中でも大きな部類に入り、30cm前後の大きさがあります。
名前に「クモ」と入っていますが、これは蜘蛛ではなく、雲のこととされています。
まだまだ研究が進んでおらず、その生態についても解明されていないことが多いネズミとなっています。
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出典:Instagram(@saitamazoo)