「跳梁跋扈」は書くのも難しいけど、どういう意味?跳梁と跋扈それぞれの意味も解説!

「跳梁跋扈」は、読むのも書くのもとても難しい四字熟語です。
「ちょうりょうばっこ」と読むのですが、その意味は悪者や悪人が好き勝手にふるまう様子となります。
世が乱れることを指す物騒な言葉となっています。

ここではそんな、跳梁跋扈の意味について解説します。
また、跳梁と跋扈それぞれの意味についてもご紹介します。

「跳梁跋扈」とは

 

まずは跳梁跋扈の意味と類義語を見ていきましょう。

「跳梁跋扈」の意味

跳梁跋扈とは、悪者などが好き勝手に振る舞うことを意味する言葉です。
悪人が権威を無視して勝手気ままにすることを表現する際に用いられます。

もともとは、妖怪などが夜中にうろつき回ることを指す言葉だったともされています。
それが転じて、良からぬ者が我が物顔でのさばることや世にはびこる様子をあらわすようになったのだとか。

類義語は「横行闊歩」

跳梁跋扈の類義語は「横行闊歩」です。
これは、気ままに威張って歩くことを意味する四字熟語となっています。
また、思うままに振る舞う様子も指します。

この言葉の対象となるのは、悪者や悪人となるのが一般的です。
ちなみに「横行」は気ままにのし歩くことを、「闊歩」が威張って堂々と歩くことをあらわしています。

跳梁と跋扈、それぞれの意味

 

ここからは跳梁と跋扈の意味をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

跳梁の意味

跳梁とは、跳ね回ることを意味します。
この言葉自体にもともと悪い意味はなく、単に跳ね回ることをあらわしていました。
それが転じたことで、好ましくないものがのさばりはびこることをあらわすようになりました。

跋扈の意味と由来

跋扈とは、躍り出ることを指す言葉です。
「跋」は踏むことや踏みにじることを、「扈」は枠や籠を表しています。

もともと魚を獲る道具を指していたともされ、そこから大きな魚が飛び出す様子を指すようになりました。
これが更に、思うがままに言動・行動することに意味が変化しました。

対義語は世が平和に治められている状態をあらわす語

 

跳梁跋扈は治安が悪いことを指すため、対義語は平和な状態を表す語になります。
ここからはそんな跳梁跋扈の対義語をまとめます。

天下泰平

天下泰平とは世の中がよく治まり、穏やかな様子を指す言葉です。
また、何の不安や心配もなくのんびりしていることも意味します。
「天下太平」という同音の表記もありますが、こちらも同じ意味となります。

尭年舜日

尭年舜日とは平和な世の中であることの例えです。
「尭」は帝尭を、「舜」は帝舜を指しており、どちらも中国古代の伝説における聖天子です。
帝尭や帝舜が治めていた時代は平和な世の中であったとされることが由来となっています。

地平天成

地平天成とは世の中が平穏に治まっていることを意味する語です。
また、すべてのものが栄えていることも意味します。

「地平」は、世の中が平穏に治まる様子を、「天成」が天の運行が順調で万物が栄える様をあらわす言葉です。
どちらもすべてうまくいくことをあらわす言葉という事になります。

まとめ

跳梁跋扈は、悪者や悪人が好き勝手に振る舞うことを指す言葉です。
自分勝手にやりたい放題している様子の例えとして用いられます。
類義語としては「横行闊歩」などがあります。

対義語としては平和を指す言葉が最適です。
例えば、天下泰平や尭年舜日、地平天成などが該当します。

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