幽霊の正体はこれ?!「シミュラクラ現象」は日常でもあるあるな、あの現象!

みなさんは日常生活で幽霊が見えたことはありませんか?
ここでは幽霊がいるのかいないのかを結論付けることはできません。
しかし、世にいわれる幽霊はもしかしたら「シミュラクラ現象」と呼ばれる、脳が起こしている錯覚かもしれません。
そこでここでは、「シミュラクラ現象」がどのような現象なのかをご紹介します。

「シミュラクラ現象」とは

 

まずは、「シミュラクラ現象」とはどのようなものなのかを見てみましょう!

脳が起こす錯覚「シミュラクラ現象」

シミュラクラ現象は、3つの点が顔に見える現象のことです。
人間の脳は、「3つの点が集まった図形を人の顔と認識する」という機能が備わっているのだとか。
この機能が、人の顔ではないものを人の顔と勘違いされることがあるのです。

人は他の生き物に出会った際、本能的に相手の目を見る習性があります。
これは敵味方を判断したり、行動や感情を予測したりするためです。

通常、人や動物の目と口は「∵状」の逆三角形に配置されています。
そのことから点や線などが逆三角形に配置されたものを見ると、脳が勝手に人の顔だと錯覚してしまうのです。

「シミュラクラ現象」が幽霊の正体?

そして、このシミュラクラ現象こそが幽霊の正体という意見もあります。

振り返った際など、不意に風景や物を見た時に、逆三角形のものが目に入ると、脳が人の顔があったと誤認し、人がいたと感じます。
しかし、あたりを見回しても人はいません。
なにせ脳が感じた錯覚なのですから。

そのため、見えない何かがいたと思い込み、幽霊を見たとなることもあるのだとか。

また、よくある心霊写真の類はこのシミュラクラ現象で説明できることもあるのだとか。

「シミュラクラ現象」の由来

シミュラクラという言葉は、英語の"simulacrum"の複数形”simulacra”に由来しています。
この単語は人や物を表現または模写した物を指します。

日常にある「シミュラクラ現象」

日常にも、このシミュラクラ現象はたくさんあります。
ここからは日常生活で頻繁に見られるシミュラクラ現象を起こすものをご紹介します。

コンセントの差込口

 

接地極付きのコンセントは「∵状」となっています。
これが人の顔に見えることがあります。

コンセントの差込口が目、接地極が口に見えますよね。
この写真では2つの顔が縦に並んでいるように感じる人もいると思います。

これが、「シミュラクラ現象」による錯覚という事です。

飛ぶ鳥

 

3羽の鳥が「∵状」に飛んでいる姿も人の顔に見えることがあります。
この写真では近距離なのでわかりづらいかもしれません。
しかし、遠くを飛ぶ鳥が3羽並ぶと、それが人の顔のように見えるとなったことがある人もいるのではないでしょうか。

他にもある「シミュラクラ現象」

他にも日常生活の中でシミュラクラ現象は多々あります。
例えば、壁のシミや洞窟の穴などがそれに該当します。

要は3つの点が「∵状」に並んでいると顔に見えるわけです。
条件次第では、影などでシミュラクラ現象が発生することもあります。

似ているようで違う「パレイドリア効果」

シミュラクラ現象に似たものに「パレイドリア効果」というのがあります。
ここからは似て非なるものであるパレイドリア効果についてまとめます。

「パレイドリア効果」とは

パレイドリア効果とは、心理現象の一種です。
視覚刺激や聴覚刺激を受けることで発生します。

これは、全く異なるものから普段からよく知るものを思い浮かべてしまう現象です。
本来そこに存在しないにもかかわらず、ついつい心に思い浮かべてしまうことを指すわけです。

なお、パレイドリア効果の対象となるのは、目で見えるものだけではありません。
音楽の逆再生において別の言葉が聞こえるなど、耳でも生じます。

面白いのは、意識が明瞭な場合でも体験できることにあります。
例えば、雲を見て「雲だ」と認識しているにも関わらす、魚や人の顔など他のものに見えることがあります。
これもパレイドリア効果の一種です。

「パレイドリア効果」の実例

ここからは、パレイドリア効果の実例をご紹介します。

エイやマンタの鼻孔

 

エイやマンタには、鼻孔と呼ばれる部分が剝き出しになってきます。
これが人などの顔に見えてきませんか?

これがパレイドリア効果です。

月の兎

 

月の兎も、パレイドリア効果の一種とされています。

月にあるクレーターなどがから、日本では昔から餅つきをしている兎に見えるといわれています。
海外では「カニに見える」や「女性の横顔」などに見えるともいわれています。

これも、月面の模様から、知っているものをつい連想してしまう「パレイドリア効果」のひとつです。

地形

 

パレイドリア効果は地形などでもよく発生します。
例えば、イタリア半島は長靴に見えるとよくいわれますよね。
これもパレイドリア効果の一種で、本来はただの地形なのにどことなく靴に見えてしまうわけです。

日本でも、市町村の形で、シミュラクラ現象が起きることがあります。
例えば、埼玉県草加市は犬の顔に見えるなどとされています。
千葉県は、このシミュラクラ現象を利用したチーバくんというキャラクターまでデザインされていますよね。

まとめ

パレイドリア効果とは、逆三角形に点が並んでいる、つまり「∵」状のものを見ると、それが人の顔に見えてしまうという現象です。
これは脳が起こす錯覚現象です。

また、同じような現象にパレイドリア効果と呼ばれるものもあります。
こちらは、その形状とは本来関係ない、別のものを想起させることをいいます。

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