「親展」と書かれた封筒にはどんな意味があるの?間違って開けたらダメな物?信書との違いも解説

封書などに記されていることがある「親展」という文字。
日頃何気なく目にしているかもしれませんが、これはこの封書は宛先の人にしっかり見てほしいという意味が込められたものになります。

家族宛ての封書などだと「親展」と書いてあってもうっかり開けてしまったりするかもしれませんが、もしかしてそれ、開けちゃダメなのかも!
「親展」という言葉の意味を見ていきましょう。

「親展」とは

 

まず最初に、封書に「親展」と書かれていたら、スタンプなどが押されていたら、それはどのような封書になるのかを見ていきましょう。

「親展」と書かれた封筒の意図

「親展」とは、宛て名になっている本人に自分で封を切って読んでほしいという意味があります。
「親」は自ら、「展」は「展開」の「展」で開くという意味です。

つまり、弟宛てに届いた封書に「親展」と書いてあったら弟自身が、お母さん宛てに届いた封書だったらお母さん本人が開封しなければいけないということになります。

親展の封筒を送る際の注意

 

では、自分が「親展」と書いた封筒を誰かに贈る際には、どのような点に気をつければいいのでしょうか?

「親展」と書く場所は宛て名の下

「親展」と封書に書く際には、宛て名の面に記すのが一般的です。
縦書き封筒の場合は宛名面の左下に縦書き、横書き封筒の場合は右下に横書きするようにしましょう。

また、「親展」と記す際はできるだけ相手の目に入るように目立たせた方がよいです。
そのため、多くの「親展」の封書は赤字で記載し、文字を四角い枠で加工するといった工夫が取られることがあります。
専用のスタンプなどもあるので、そちらを活用するのもいいかもしれませんね。

とはいえ、この書き方は定義立てされているわけではありません。
多少違う位置だったからとはいえ、親展の封筒としてみなされないという事はありません。

「親展」書類の送り方

「親展」と記した封書は、単なる受け取り手へのお願いなので、送る際の封筒の選び方や追加料金などはありません
送る時に窓口などで特別な手続きをする必要もないので、そのままポストに投函しましょう。

また、日本郵便以外の運送配送業者に出しても問題ありません。

「信書」との違い

 

「親展」に似たものとして「信書」というものもあります。
こちらは親展とはまた違ったものとなります。

「信書」とは

「信書」は、郵便法での規定によると「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」となっています。
その対象は幅広く、請求書や印鑑証明書や住民票の写しなどの証明書、請求書、文書に受取人が記載されたダイレクトメールなど多岐にわたります。

「信書」の書類はくれぐれも間違って開けないように!

「信書」は法律上、宛て名の本人しか開封してはいけないことになっています。
そのため、本人以外が開けてしまうと「信書開封罪」に当たります。

意図しない開封でも、相手に訴えられることはあり得るという事になります。
そもそも、「親展」と記された封書もそのほとんどが「信書」にあたりますので、他人宛ての封書は開けないに越したことはありませんね。

「信書」の送り方

信書の送り方は運送配送業者によって異なります。
日本郵便などのように、一部サービスなら送る事ができる事業者と、全面的に受け付けていない事業者があります。
信書を送りたい場合は、事前に運送配送業者に送る事ができるサービスがあるかの確認をとっておいた方が安全です。

まとめ

 

よく封書の封筒などに記されている「親展」。
これは、宛て名になっている本人に「自分で封を切って読んでほしい」という意思を伝えようとしています。

似たようなものとして「信書」がありますが、こちらは「特定の受取人に対し差出人の意思を表示し事実を通知する文書」となっています。
この信書は、送れるかどうかが運送配送業者によって異なるので注意が必要です。

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