マグロの事を「鉄火」と呼ぶ理由は?実はお寿司の鉄火はマグロのではなかった?!

マグロの赤身の事を「鉄火」と呼ぶことはよくあることだと思います。
しかし、一見すると鉄も火もマグロとは関係ないように思えますよね。

そこでここでは、なぜマグロのの赤身を「鉄火」と呼ぶようになったのかをご紹介したいと思います。
また、古くは鉄火と呼ばれていたお寿司は、別のネタの事だったのだとか、その点についてもご紹介します。

「鉄火」とは

そもそも「鉄火」とは何をあらわしているのでしょうか?
ここでは、まず「鉄火」の意味などを見ていきましょう。

「鉄火」の意味

「鉄火」は、真っ赤に焼けた鉄、その赤く焼けた鉄を叩いた際に発生する火花、そして鉄製の刀剣や鉄砲をあらわします。
赤く焼けた鉄に関わる意味合いとなっています。

また、そこから派生して性格を表現する際にも使用されます。
気性が激しくさっぱりしている人、もしくは威勢が良くて勇ましい人、特に女性のことを鉄火と表現します。

その一方、安定した職業などを持たずに徘徊する無頼漢を揶揄する表現としても古くは使われてきました。
しかし、火に負けないという意味で「火消し」や「とび職」の人もあらわしていたとされますので、「鉄火な人」と言っても様々な生き方をあらわしていたようです。

「鉄火」を用いる言葉

以下はそんな「鉄火」を用いた言葉をご紹介します。

鉄火場

鉄火場とは、賭場の別名であり、鉄火の間から来た言葉です。

「鉄火の間」とは火花を散らす合間の事です。

そこから白熱した場となる、博打などが行われる場所を鉄火場と呼ぶようになったのだとか。
また、博打を生業とする人のことを鉄火打と呼びあらわすこともあります。

鉄火肌

鉄火肌とは、喧嘩っ早いけれど気風が良くて、根に持たない性格の人のことです。
特に真っ直ぐで男性勝りなさっぱりとした女性の性格を指します。

マグロを指す「鉄火」

ここからはマグロをあらわす鉄火についてまとめます。

「鉄火」と呼ばれるのはどこ?

鉄火は、マグロの赤身の醤油漬け(ヅケ)のことを元々あらわしていたとされます。
現在では、醤油漬けをしていないマグロの赤身のこと自体を指します。

名前の由来

マグロの赤身を「鉄火」と呼ぶ背景には色が関係しています。

マグロをヅケにすると、醤油の色と混ざって黒みを含んだ赤になります。
この色が、まるで熱した鉄を思わせることから「鉄火」と呼ばれるようになったとされています。

また、鉄火場で食べられていた巻き寿司が鉄火の語源という話もあります。

白い鉄火巻きもある?!

鉄火巻きは、マグロの赤身の巻きずしなので、一般的には赤いものです。
しかし、地域によっては白い鉄火巻なども存在するのだとか。

例えば、長崎などにはハマチやヒラマサを使った白い鉄火巻きが存在します。
これらはハマチやヒラマサの見た目から白い鉄火巻きと呼ばれるそうです。

長崎ではハマチやヒラマサの繁殖が盛んだったため、マグロよりもそちらの方が人気を博したのだとか。
そこから、ハマチやヒラマサの細巻きに「鉄火巻き」と名前を付けられたのだとか。
しかし、現在では、マグロの鉄火巻きも取り扱いされているところも増えてきているようです。

かつてあった「鉄火寿司」はエビの事だった!

かつて「鉄火寿司」と呼ばれるお寿司があったとされています。
しかし、このお寿司で使われていたネタはマグロではなかったのだとか!

かつて存在したという「鉄火寿司」

かつては、「鉄火寿司」というお寿司が存在していたそうです。
この鉄火寿司では、ネタにエビを使っていたのだとか。

これはマグロを使用する今の鉄火巻きとは異なります。
赤いという点は同じですが、全くの別物だったようです。

まとめ

お寿司などのマグロは、しばしば「鉄火」と呼ばれます。
これはマグロの赤身が、熱した鉄に見えたところに由来します。

しかし、かつてあった「鉄火寿司」ではマグロは使われていませんでした。
マグロと同じく赤いエビを指していました。

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