「千里の道も一歩から」とはどういう意味?「千里」ってどのくらいの距離なの?

どんな偉業も、まずは一歩を踏み出すところから始まります。
そんな教訓を説いた言葉が「千里の道も一歩から」です。
しかし、そもそも千里とはどれほどの距離なのでしょうか?

ここでは「千里の道も一歩から」の意味、そして併せて知っておきたい千里の距離について解説します。

「千里の道も一歩から」とは

まずは「千里の道も一歩から」の意味について見ていきましょう。

「千里の道も一歩から」の意味

「千里の道も一歩から」とは、千里もある長い道のりも、まずは一歩踏み出すところから始まることを例えた言葉です。
また、どんな大きなことも手近なところから着実にこなしていくことで達成できるという意味でも用いられます。

遠い所へ行くには、まずは一歩目が無ければたどり着くことはありません。
それを偉業などと重ねて例える場合に使用されるのが「千里の道も一歩から」です。
特に、大事を為すにも小事を積み重ねることが大切、という教えとして使用されることが多いです。

こと人生においての教訓とされる言葉となります。

「千里の道も一歩から」の由来

この「千里の道も一歩から」という言葉、その由来は中国の思想家である老子の言葉にあるとされます。

「老子」という書籍に以下のような文言があります。

合抱之木 生於毫末 九層之臺 起於累土 千里之行 始於足下

「両手で抱えるほど大木も小さな芽から成長し、九層にも及ぶ高い高台も低い土から起こし、千里の道も足下の一歩から始まる」
これが、この文言を訳した際の意味となります。

この文言の最後の一節「千里之行 始於足下」が「千里の道も一歩から」の語源となっています。

「千里の道も一歩から」の類義語

ここからは「千里の道も一歩から」の類義語を見ていきましょう。

「ローマは一日にして成らず」

これは、大国が1日にして成るわけではないという例えです。

かつて、古代ローマ帝国は「すべての道はローマに通ず」と謡われるほど繫栄しました。
しかし、それは1日で成したものではありません。

大国になるまでには非常に長い年月がかかりました。
そこから大帝国が築かれるまでには、多くの苦難がありました。
これを例えて「ローマは一日にして成らず」と表現したわけです。

「高きに登るは必ず低きよりす」

これは、高いところに登るには必ず低いところから始まるという例えです。

どんなに高い場所に行くにしても、必ず低い場所から登り始める必要があります。
例えば富士山に登るにしても、山頂からスタートするなんてことはありません。
まずは登山口に行く必要がありますよね。

現在は、成功するための教訓としても使用される事もあります。

「雨垂れ石を穿つ」

これは、小さなことでも根気よく続ければ大きな成果を得られるという例えです。

この言葉は、中国の「漢書」の一節が原典とされています。
小さなことを続けて結果を出すことを指す言葉です。
そういう意味では「石の上にも三年」や「継続は力なり」にも近いニュアンスとなります。

「千里」とはどのくらいの距離?

では、千里とは具体的にどれくらいの距離なのでしょうか?
ここからは中国と日本の千里という単位についてまとめます。

中国における「里」の距離

「里」とは、古代中国で生まれた距離の単位です。
もともとは、三百歩四方の面積を表す単位でしたが、のちに一辺の長さをあらわす単位になりました。

中国では一歩を、片足を前に出し、次いで反対側の足も出したた距離を指します。
つまり、私たち日本人の感覚でいう二歩分です。

この古代中国での一歩は、1.38m余りだったと推定されています。
これが300歩分なわけですから、一里は415m程度となります。

現代の中国では、一里=500mと定められています。

中国での千里の距離

古代中国での一里は約415mですので、千里はその1,000倍で415,000mとなります。
これをkm換算にすると約415kmとなりますね。

日本の東京大阪間が、約500kmです。
東京名古屋間であれば約350kmとなります。
その中間ほどの距離が、古代中国における千里の距離となります。

現在の中国では、一里が500mですので、500kmという事になります。
東京大阪間の距離となりますので、古代中国とは距離がだいぶ変わりますね。

日本における「里」の距離

日本での1里の距離は中国の1里とは異なります。
単純計算で約10倍近く変わってくるため注意してください。

日本での千里の距離

日本での1里は、m換算で3,927mです。
つまり、千里はその1,000倍で3,927,000mとなります。

これをkm換算にすると、3,927km。
日本の全長が約3,000kmなので、それよりも長い距離なんですね。

そのため、中国より日本の千里の方が圧倒的に長くなります。

まとめ

「千里の道も一歩から」は、人生の教訓となる言葉の1つです。
これは、中国の老子から生まれた言葉となっています。
千里ほどある道も最初の一歩から始まるという例えです。

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