「手ぬぐい」と「タオル」の違いは何?性質や成り立ちの違いを比べて見ました!

手ぬぐいとタオルはとても似ている布製品ですよね。
しかし、手ぬぐいとタオルには明確な違いがあります。

性質はもちろん、成り立ちなども違ってくるわけです。
そこでここでは、そんな手ぬぐいとタオルの違いをご紹介します。

「手ぬぐい」と「タオル」の性質の違い

手ぬぐいとタオルはそれぞれ性質が違ってきます。
まずは両者の違いについて、項目別に見ていきましょう。

織り方の違い

綿糸を縦横に交差させて縫う「平縫い」でできた生地を裁断したもの。
これが手ぬぐいとなります。
平縫い特有の薄さが特徴となっています。

タオルは、パイル構造に綿を縫い上げていきます。
このパイル構造とは、輪っか状に糸を縫っていく構造のことです。
パイル構造で縫い上げると、生地はふわふわ感触の厚さがでます。
これを裁断したものがタオルとなります。

速乾性の違い

手ぬぐいは速乾性が高いのが特徴です。
手ぬぐいは縦横交互に糸が編まれる平織りです。
無数の小さな隙間があり、厚みも無いため、それが高い速乾性に繋がっています。

一方でタオルは速乾性が低いのが特徴です。
タオルは糸が輪っか状になっています。
そのため、水分をたっぷり吸う反面、分速乾性は低いです。
濡れたまま放置すると雑菌が繁殖するので注意しましょう。

吸水性の違い

手ぬぐいは吸水性が低くなっています。
手ぬぐいは布の端が切りっぱなしで処理されていません。
厚みも無く、水分が端から流れ落ちていく構造です。

当然ながら水分もそのまま逃げてしまうわけです。

一方でタオルは吸水性が高いです。
糸が輪っか状になったパイル構造により肌触りが柔らかく、たっぷりと水分を吸ってくれます。

サイズバリエーションの違い

手ぬぐいは、あまり種類は豊富ではありません。
糸の太さによる「文」と「岡」の2つほどしか区別がされていません。
文が約34cm、岡は約35cmなので大きさも一見区別はつきにくくなっています。
サイズにはばらつきがあるのですが、これは一反の織物から必要に応じて8~11枚の手ぬぐいに裁断していたからとも、切れ端を使っていたことの名残などとされています。

タオルは、サイズのバリエーションが豊富です。
バスタオルのように全身を拭くものやフェイスタオルやハンドタオルのように顔や手を洗うのに適したサイズのものもあります。
また、スポーツタオルといった用途に合わせたものもあります。

「手ぬぐい」と「タオル」の歴史

ここからは手ぬぐいとタオル、それぞれの歴史を見ていきましょう。

「手ぬぐい」の歴史

今は綿糸を使う事が多い手ぬぐいですが、古くは麻や絹で作られていたとされます。

これは、古くは綿糸が非常に高価だったためです。
平安時代に発布された「養老律令」の衣服令により、庶民は麻を、絹は高貴な者が使用していました。
当時、綿は中国などから輸入されており、絹より更に高価でしたので、手ぬぐいになんておいそれと使えるものでは無かったのです。

更に言うと、もともと布を作ること自体手間も時間もかかるため、庶民の手に届くものではありませんでした。
そのため、初期の手ぬぐいは祭礼などにおける装身具として使われていたと考えられています。

これが時代が経つにつれ、布が庶民の手にも届く存在になっていくと、鎌倉時代ごろから体をふくための道具として民間でも広く使われるようになっていったとされます。

さらに江戸時代になると、綿花の栽培は広がっていくことで木綿生地が庶民の間でも使われるようになりました。
この頃になると、手ぬぐいは便利な生活必需品となっていました。

体やモノを拭くだけでなく、日除けといった被り物であったり、緊急時には包帯代わりに使ったり、時に物をくるむ風呂敷代わりにも使われたりするようになりました。

「タオル」のはじまり

タオルを作るのに欠かせないパイル構造を生み出す原理が生まれたのは、1810年頃のフランスとされています。
その後、1850年前後に、ヘンリー・クリスティーというイギリス人が、旅行先のトルコからループパイル状の生地でできた手工芸品「ターキッシュタオル」を持ち帰りました。
この「ターキッシュタオル」を研究し、現在のタオルの原型となるパイル構造を持ち機械生産されたタオルが1851年に誕生しました。

このタオルが日本に伝わったのは明治時代初頭とされます。

「ハンカチ」との違い

似たような布製品の「ハンカチ」。
ここからは、この「ハンカチ」との違いについて見ていきましょう。

「ハンカチ」のはじまり

ハンカチの始まりは、実は定かになっておらず、諸説あるというのが実態です。
エジプトでうまれたとも中国発祥とも考えられています。
また、ヨーロッパ諸国でも古くからハンカチは使用されてきました。

マリー・アントワネットにより正方形で統一されたハンカチ

ハンカチは、もともと様々な形があったとされています。
丸みを帯びたハンカチや、長方形のハンカチ、三角形のものもあったといいます。

しかし、これをマリー・アントワネットによって正方形と定められるようになりました。

マリー・アントワネットは18世紀に活躍したフランス国王ルイ16世の王妃です。
そんな彼女はある日「ハンカチはすべて正方形の方がいい」と発案しました。

当時、彼女はシンプルなものこそ美しいと考えていました。
そのため、ハンカチの形状は正方形が最も良いと考えたそうです。
そこで法律によって「ハンカチは正方形にする」と決めてしまったのだとか!

これによって現在においても、ハンカチは正方形のものが主流となっているのだとか。

まとめ

手ぬぐいやタオルの違いは多々あります。
そもそも発祥の地が違いますし、織り方も異なります。
速乾性や吸水性といった性質も異なります。

また、ハンカチもまた別物とされています。
もともとハンカチには様々な形状があったとされますが、フランス王妃マリー・アントワネットの発案により現在の正方形と定められたのです。

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