でたらめは「出鱈目」と漢字表記するけど・・・魚の「タラ」と何か関係はあるの?その意味や由来を解説!

「でたらめ」という言葉は、「根拠がないこと」や「首尾一貫しないこと」をあらわす言葉です。
このでたらめ、漢字表記は「出鱈目」となります。
しかし、「鱈」という漢字が入っていますが、魚の「タラ」とは無関係なのだとか!?
そこでここでは、「出鱈目」の意味や由来について解説します。

「出鱈目」とは

まずはじめに、「出鱈目」の意味や由来を見ていきましょう。

「出鱈目」の意味

「出鱈目」は、根拠がないこと筋が通らないことを意味します。
「出鱈目を言う」「質問に出鱈目に答える」「出鱈目に並べる」といった使い方をしますが、いずれも何かしっかりとした理由に基づいていないことを指して使われています。

「出鱈目」の由来は賭け事?

出鱈目という言葉は、江戸の時代の終わり頃から用いられるようになった、賭け事に由来する言葉とされます。
「出鱈目」の「目」とは、賭け事に使用されていたサイコロの目のことで、サイコロを振って「出た目」を意味する言葉だったのだとか。

そのため、サイコロを振って、出た目のままにすることを指す「出たら目」が元の形だったとされます。

出鱈目は魚のタラと関係ある?

でたらめの漢字表記「出鱈目」には魚の「タラ)」が入っていますが、この言葉とタラには関係はあるのでしょうか?

ただの当て字なので関係ない

実は、「出鱈目」の漢字は単なる当て字なのだとか。

当て字とは、漢字の有する意味合いとはまったく関係なく、その漢字の読みだけを使って表記すること。
そのため、「出鱈目」に魚の「タラ」は全く関係ないのです!

ちなみに、当て字で表記される言葉にはほかにも「矢鱈(やたら)」、「滅茶苦茶(めちゃくちゃ)」などがあります。
むやみにをあらわす「矢鱈」は弓矢もタラも関係ありませんし、とてもを意味する「めちゃ」の強調表現「滅茶苦茶」もお茶とは何の関係もありません。

「出鱈目」の類義語

ここからは「出鱈目」の類義語について見ていきましょう。

いいかげん

いいかげんは、適当な様を意味する言葉です。
漢字を含めた表記では「いい加減」になるため、「いい塩梅」といったちょうどいいといったポジティブな意味合いでも用いられます。
しかし一般的には、根拠のないことといったネガティブな意味合いで用いられます。

出まかせ

出まかせは、勢いに任せたりして、何も考えずに口が動くままにした発言に対して用いられます。
理由も特に無いので、思いついたままに言い訳する際などに用いられます。

ちゃらんぽらん

響きが面白い言葉「ちゃらんぽらん」は、いいかげんで無責任なことやそのような性格の人物をあらわす言葉です。
口から出まかせを言うという意味の「ちゃら」と、ほら吹きの「ほら」を組み合わせた「ちゃらほら」という言葉が変形したものとされています。

まとめ

「出鱈目」は、「根拠がないこと」や「首尾一貫しないこと」を意味する言葉。
もともとは賭博に使用されていたサイコロの目の事を指していました。
そのため「鱈」という漢字が入っていますが魚の「タラ」とはまったく関係は無く、ただの当て字となります。

関連記事はこちら

「くだらない」、その語源は江戸時代のお酒にあった?意味や由来を解説!

役に立たないことを意味する「へなちょこ」、その由来はある新聞記者にある?

関連記事(外部サイト)

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事