不要となったことを意味する「お払い箱」、由来となったのは漢字違いのある物から!

いらなくなることを「お払い箱」と表現することがありますね。
この言葉は、不要な人や物をあらわす言葉となります。

この「お払い箱」、元々は漢字の異なる違うものから来た言葉なのだとか。
そこでここでは、この「お払い箱」の意味や由来についてご紹介します。

「お払い箱」とは

まずは、「お払い箱」の意味や対象について見ていきましょう。

「お払い箱」の意味

「お払い箱」は、不要になったものを捨てることを意味します。
不要になったして捨てられる人や物のことも指します。

いらなくなったもの全般をあらわす表現となります。
そのことから、あまり良い意味では用いられません。

「お払い箱」の対象となるのは人からモノまで幅広い

「お払い箱」は、人から物まで幅広い対象に使用される表現です。

例えば、人事整理の一環として、人が「お払い箱」になることもあります。
断捨離で、服や本などが「お払い箱」になることもあります。

「お払い箱」の由来

ここからは「お払い箱」の由来について見ていきましょう。

お札やお守りを入れる箱から来たとする説

日本では、お札やお守りをその年ごとに授かり直す文化があります。
今年のお札やお守りを買ったら去年のものは手放す必要があります。

ただし、そのままゴミ箱などに捨てることはしません。
新しい年を迎えたら「お祓い箱」に納めてお返しします。

この「お祓い箱」に掛けたのが「お払い箱」です。
つまり、お札やお守りをお返しするための箱と、ものを処分することをかけて生まれたことばというわけですね。

仏教における罪から来たとする説もある

「お払い箱」は、仏教における罪から来たとする説もあります。

仏教における罪は、サンスクリット語で「Parajika」と表現されます。
それを音写すると「波羅夷(はらい)」という言葉になります。
この「波羅夷」は、仏教の戒律の中で最も重い刑罰のことで、仏法会から追放することを意味します。
追放をあらわす「波羅夷」が、後に解雇をあらわす言葉となり表記が難しいことから「お払い箱」に転じたとされています。
しかし、この説の場合どこから「箱」がやって来たかは不明となっています。

「お払い箱」の類義語

ここからは、「お払い箱」の類義語についても見ていきましょう。
「解雇・馘馘」、「断捨離」、「引導を渡す」などが類義語としてはあげられます。

解雇・馘首

「解雇」とは、雇用を解除することを指します。
「馘首」とは首を切り落とすことを指し、それが転じて雇用を解除したり免職をあらわす言葉となっています。

どちらも仕事を辞めさせることをあらわす表現です。

断捨離

「断捨離」は、不要な人や物と離れ、それらにとらわれずに生きようとする考え方のことです。
単に無駄なものを捨てるというより、必要なものを取捨選択することを指す言葉となっています。

引導を渡す

「引導を渡す」の「引導」とは、葬儀の際に僧侶が死者に法語を唱えること、またその法語のことを指しています。
そのため、僧侶が死者に迷いを捨て悟りを開くよう説き聞かせることをあらわす言葉となります。

これが転じて、後がないことを告げたり諦めるように伝える、区切りを付けさせるという意味合いでも用いられます。

まとめ

「お払い箱」は、人や物を捨てることを指します。
この表現にポジティブな要素はありません。

その由来は、毎年授かり直す必要のあるお守りやお札を返すための「お祓い箱」から来ているともされています。

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