舌が回らないことを「呂律が回らない」というのはなぜ?その意味や由来をご紹介!

舌が回らないことを「呂律が回らない」と表現することがあります。
これは、酔っていてまともに喋ることができない時に使用されます。

もともとこの「呂律」とは、ある二つの言葉が合わさって生まれたのだとか。
ここでは、「呂律が回らない」という表現について見ていくほか、「呂律」という単語の意味・成り立ちについても見ていきましょう。

「呂律が回らない」とは

 

まずは「呂律が回らない」という言葉、そして「呂律」が何を指しているの見ていきましょう。

「呂律」は活舌の意味

「呂律」とは、活舌の良し悪しを指す言葉です。
現代では、発声する際の聞き取りやすさを指すことが多いです。

舌が回るかどうかの表現としても使われます。

代表的な言い回しの「呂律が回らない」

「呂律」を用いた代表的な表現が「呂律が回らない」といえるでしょう。
このことばは、酔っている状態や舌や口周りが麻痺していることでうまく喋れない状況を指します。

何か喋ろうとしているものの、うまく発音できないような状態のことを意味するのです。

「呂律」の由来

では、呂律が回らないに使用される「呂律」とは、どのようにして生まれた言葉なのでしょうか?
ここからは「呂律」の由来や語源について見ていきましょう。

「呂旋」と「律旋」で呂律

「呂律」は中国や日本で使用されてきた音楽用語の「呂旋」と「律旋」を組み合わせ、一つの単語にしたものです。

「呂律」は、音楽の基準である12音階の陰の6音、ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソに相当する音階を指します。

そして「律旋」は12音階の陽の6音、レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レに相当する音階となります。

もともとは「りょりつ」と読んだ

「呂律」は、現在では「ろれつ」と読まれます。
しかし、もともとは「りょりつ」と読まれていました、とされています。

それが次第に変化して現在のような読み方となったそうです。
ちなみに、漢字を逆にして「律呂(りつりょ)」という表現もありますよ。

使い分けが必要な類義語

 

最後に「呂律」の類義語を見ていきましょう。
類義語には「舌が回らない」「活舌が悪い」などが該当します。
ただし、これらは使い分けが必要となるので注意してください。

舌が回らない

「舌が回らない」は、うまく喋れなくなっている様子をあらわします。
この表現は、病気などが原因で「呂律」が回らない人に用いるのが一般的です。

なお、「口が回らない」と表現されることもあります。
さらに、別の表現として「舌がもつれる」や「口がもつれる」と言ったりもします。

活舌が悪い

「活舌が悪い」は、発音が不明瞭であったり、喋りが流暢ではないことを指す言葉です。

これは、病気や酔っているといった不調が原因ではなく、日常的に発音が舌っ足らずであったりする人などに用いられます。

まとめ

「呂律が回らない」は、舌が回らないことを指す表現です。
「呂律」とは、音階など音の調子を指した音楽用語>「呂旋」と「律旋」が組み合わさった言葉となります。

類義語には、「舌が回らない」「活舌が悪い」などがあげられます。

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