はったりやこけおどし、威嚇のことを指す「ブラフ」。
これは、ギャンブルなどの世界で耳にすることのある言葉です。
ではこの言葉、どのようにして生まれたのでしょうか?
ここでは、この「ブラフ」という言葉について見ていきましょう。
目次
「ブラフ」とは
まずは「ブラフ」とは何を指している言葉なのかを見ていきましょう。
「ブラフ」の意味
「ブラフ」とは、はったりやこけおどしのことです。
また、行動を止めさせるために取る威嚇でもあります。
虚勢や脅し文句といったニュアンスを含んで用いられることもあります。
「ブラフ」の用い方・使用例
「ブラフ」は、トランプのポーカーといった心理戦で使用されることがあります。
例えば、ポーカーなら自分の手札が弱いにもかかわらず、強そうに見せかける行為を「ブラフをかける」などと表現します。
この「ブラフ」に成功すれば、相手が勝負を降りてくれるかもしれません。
そうすれば手札が弱かったとしても勝てる可能性が出てきます。
また、麻雀で役がない状態なのに役待ちに見せかける行為を「ブラフ」と言うこともあります。
対人ゲームの中で行われる、一種の戦略的な要素を含んだ言葉ともいえます。
「ブラフ」の語源は?
では「ブラフ」はどのようにして成立した言葉なのでしょうか?
起源としては、英語由来とオランダ語由来が考えられています。
絶望を意味する英語「bluff」から来たとする説
「ブラフ」は、英語の「bluff」から来ているとする説があります。
この「bluff」にははったりやこけおどし、威嚇などの意味があります。
この「bluff」が、そのまま「ブラフ」となったというわけですね。
自慢を意味するオランダ語「bluffen」から来たとする説
「ブラフ」は、オランダ語の「bluffen」から来ているとする説もあります。
この「bluffen」には、自慢や見栄などの意味があります。
そこから自分を大きく見せようとすることや強く見せようとすることを「ブラフ」と言うようになったともされています。
他の意味の「ブラフ」
「ブラフ」は、他の意味で用いられることがあります。
ブラフの名詞的な意味
「ブラフ」のはったりをかけるや威嚇するといった意味合いは動詞的な単語です。
しかし、名詞的な意味だと、川や海に面する幅の広い崖、切り立った岬といた打って変わった意味の単語となります。
「ブラフ」という街がある
ニュージーランド南島南部には、「ブラフ」という港町があります。
この「ブラフ」は、北郊の都市インバーカーギルの外港に位置し、海に囲まれていることからカキの産地となっています。
同国最古の入植地のひとつでもあるんだとか。
フォーボー海峡を隔てて約30km沖合にスチュアート島など、周辺には無数の島々が広がっています。
まとめ
「ブラフ」は、はったりやこけおどし、威嚇を意味する言葉です。
ポーカーなどカードゲームにおける、一種の戦略として使用される言葉です。
それが転じて、今では日常会話でも使用される言葉となっています。