ことわざ「寝耳に水」とはどんな意味?「寝耳へ水の果報」はまた別の意味のことわざ?

思いがけないことで驚くことを「寝耳に水」と表現することがあります。
この「寝耳に水」と似たことわざに「寝耳へ水の果報」という表現もありますが、2つは異なる意味合いの言葉です。

そこでここでは、「寝耳に水」という言葉の意味やその由来について見ていきましょう。

「寝耳に水」とは

 

まずは「寝耳に水」の意味や由来について見ていきましょう

「寝耳に水」の意味

「寝耳に水」とは、突然思いがけない事態が生じたことを知って驚くことを意味します。

なぜそうなったのかと驚愕する状況で使用します。
まるで見当もつかないことを示唆する表現ともなります。

このようにまったく思いがけない、突然な出来事を「寝耳に水」と表現されるわけです。

「寝耳に水」の由来となった描写

灌漑整備や治水工事が現在ほど整っていなかった時代、水害対策が今よりよほど万全ではなかったことから洪水は切実なほど命の危機となりうる存在でした。
そのため、寝ている時に洪水の音を耳にすると驚きふためきます。
その時の様子から来た言葉とされています。

また、寝ている時にイタズラなどで耳に一滴水を入れられたら何事かと驚くでしょう。
この様子から生まれた言葉という説もあります。

「寝耳に水」の類義語

 

ここからは「寝耳に水」の類義語を見ていきましょう。
類義語としては、「足下から鳥が立つ」「青天の霹靂」「藪から棒」などがあげられます。

足下から鳥が立つ

「足下から鳥が立つ」とは、身近なところで意外なことが突然起きることを意味します。
また、急に思い立って慌しく行動を起こすことについても指します。

青天の霹靂

「青天の霹靂」とは、突然発生する事件や出来事を意味する表現です。
「青天」は青い空のことで、「霹靂」は雷やその音にあたる雷鳴のことを指します。

快晴のさなか雷の音が鳴り響くという状況は通常ありえないことです。
そこから予想だにしていないことが起こることを言うようになりました。

「藪から棒」

「藪から棒」とは、思いもよらない物事を前触れもなく行うことを指します。
誰かが突然に行動を起こし始めることなどについても使用されます。

意味が異なる?「寝耳へ水の果報」

 

「寝耳に水」からはじまる言葉に「寝耳へ水の果報」という言葉があります。
こちらは意味合いが「寝耳に水」とはまた異なる言葉となります。 自分はもちろん相手が突然に何かを始めることについても使用する表現です。

「寝耳へ水の果報」の意味

「寝耳へ水の果報」とは、降ってわいたような思いがけない幸せのことを意味します。
ビックリする思いもしなかった幸運がやって来た際に使用します。

類義語は「寝耳へ小判の入りし心持」

「寝耳へ水の果報」の類義語は、「寝耳へ小判の入りし心持」となります。
この言葉は、思いがけない良い知らせを意味します。

まとめ

「寝耳に水」は、突然の出来事に驚くことを意味する表現です。
また、何かが突然起こることを指す際にも使用します。
寝ている時に耳に水が入る描写から来たとも、寝ている時に洪水などの音を聞きつけ驚く様子から来たともされています。

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