「割れ鍋に綴じ蓋」とはどんな人間関係を意味する言葉?その意味や由来、類義語は?

人間関係をあらわす言葉のひとつに「割れ鍋に綴じ蓋」という表現があります。
この「割れ鍋に綴じ蓋」は、どんな人にでも合う人がいるという相性をあらわす言葉となります。

では、なぜそれが「割れ鍋に綴じ蓋」なのか、その意味や由来、類義語について見ていきましょう。

「割れ鍋に綴じ蓋」とは

 

まず、「割れ鍋に綴じ蓋」という言葉について、その意味や由来について見ていきましょう。

「割れ鍋に綴じ蓋」の意味

「割れ鍋に綴じ蓋」とは、どんな人にもぴったり合う相手がいる、というい意味です。
また、連れ合いなどが似た者同士であることの例えとしても使用されます。

この言葉は、人間関係の中でも特に男女関係をあらわす際に使用されることが多いです。

「割れ鍋に綴じ蓋」の成り立ち

「割れ鍋に綴じ蓋」とは、文字通り割れた鍋と綴じた蓋から成り立っています。

「割れ鍋」とは、割れた鍋つまり欠けたりひびが入ったりしている鍋を指します。
「綴じ蓋」とは、繋ぎ合わせて修理した綴じた蓋のことです。

仮に割れた鍋であっても、うまく合う綴じた蓋があれば使えないことはありません。
そのようなな様子から「割れ鍋に綴じ蓋」という言葉は来たとされています。

「割れ鍋に綴じ蓋」の注意点

 

「割れ鍋に綴じ蓋」という表現には、注意すべき点がいくつかあります。

「閉じ蓋」ではないので注意!

「割れ鍋に綴じ蓋」は、「閉じ蓋」ではありません。
「綴じ」とは、縫い合わせたりつなぎ合わせることを指す言葉です。

蓋を閉めることを表す言葉ではないので、「閉じ」は誤りとなります。

「割れ鍋」は「破れ鍋」と表記してもOK!

逆に「破れ鍋に綴じ蓋」と表記することは問題ありません。。
「割れ鍋」は鍋が壊れていることを指した言葉なので、同じ意味の「破れ鍋」に置き換えた表現がされることもあります。

人様に対して用いるべき言葉では無い

「割れ鍋に綴じ蓋」は、お互いに欠点があることを前提とした言葉となります。
そのため、言い方によっては失礼に当たりますので、人様に向けて使用することは差し控えましょう。
この言葉は、相応の人がいるというニュアンスがあります。
そのため、カップルに向けて使用した場合、「お似合いだよ」ということを純粋に褒めるのではなく、皮肉めいた意味合いになってしまうという点に注意が必要です

「割れ鍋に綴じ蓋」の類義語

 

最後に「割れ鍋に綴じ蓋」の類義語を見ておきましょう。
その類義語としては、「合わぬ蓋あれば合う蓋あり」「牛は牛連れ馬は馬連れ」「蓼食う虫も好き好き」などがあげられます。

合わぬ蓋あれば合う蓋あり

「合わぬ蓋あれば合う蓋あり」とは、人にも物にも相応の場があることを意味します。
鍋にはサイズの違いなどから合わない蓋もありますが、合う蓋もあるということから来た言葉です。

転じて、人の合う合わないを表現した言葉としても使用されます。

牛は牛連れ馬は馬連れ

「牛は牛連れ馬は馬連れ」は、同類は自然と集まりやすいことの例えとして使用される言葉です。
似ている人や物であればうまくいくことの例えとしても使用されます。

蓼食う虫も好き好き

「蓼食う虫も好き好き」とは、好みは人それぞれであることの例えです。
こちらは、どのようなくせのあるものでも好きになる人がいることをあらわす言葉です。

まとめ

「割れ鍋に綴じ蓋」は、どんな人であっても、必ず合う人がいるということを意味します。
「割れ鍋」は、欠けたりひびが入ったりしている鍋、「綴じ蓋」は繋ぎ合わせて修理して綴じた蓋のことです。

その類義語としては「合わぬ蓋あれば合う蓋あり」「牛は牛連れ馬は馬連れ」「蓼食う虫も好き好き」などがあげられます。

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