「小心翼翼」はポジティブな意味とネガティブな意味を持つ四字熟語となっています。
そのため、使用される状況によって意味合いが異なります。
では、なぜ良い面と悪い面の両面を持つ言葉となったのでしょうか?
ここでは、この「小心翼翼」という四字熟語について、意味や成り立ち、対義語について見ていきましょう。
目次
「小心翼翼」のポジティブな意味とネガティブな意味
まずは「小心翼翼」のポジティブな意味とネガティブな意味、それぞれを見ていきましょう。
「小心翼翼」のポジティブな意味
ポジティブな意味では、慎み深く恭しい様子を指します。
いつも細かい気配りができていることをあらわします。
この場合の「小心」は、注意深いことを意味します。
「小心翼翼」のネガティブな意味
ネガティブな意味では、気が小さい様子を指します。
いつも何かを恐れていておどおどしていることをあらわすわけです。
この場合の「小心」は、びくびくして臆病であることを意味します。
「翼翼」とはどんな様子?
では「小心翼翼」の「翼翼」とは何を意味するのでしょうか。
ここからは「翼翼」についてより掘り下げていきます。
「翼翼」とは
「翼翼」とは、傷つけられないように庇う様子を指す言葉です。
傷つかないように守ることをあらわしているわけです。
また、盛んな様子や多い様子、敬う様子なども指すこともあります。
「小心翼翼」の対義語
最後に「小心翼翼」の対義語を見ていきましょう。
「小心翼翼」の対義語としては「大胆不敵」「豪放磊落」「磊磊落落」などがあります。
大胆不敵
「大胆不敵」とは、度胸があって敵を恐れないことを言います。
物事に対して動じないことを指す四字熟語です。
豪放磊落
「豪放磊落」とは、太っ腹で小事にこだわらず快活な性格やその性格の人物を指します。
「豪放」も「磊落」も、心が広く小さなことにこだわらない様子をあらわしています。
磊磊落落
「磊磊落落」とは、度量が広く、些細なことにこだわらないことです。
心が広い意味の「磊落」の「磊」「落」をそれぞれ重ねて強調した表現となります。
まとめ
「小心翼翼」は、ポジティブな意味とネガティブな意味2つの意味合いで用いられる四字熟語です。
ポジティブな意味としては気配りができることを指しています。
ネガティブな意味としては気が小さいことをあらわしています。