薬味の定番「ミョウガ」には花は咲く?その花言葉は??旬はいつ?その名前の由来は??

薬味として定番のひとつ「ミョウガ」。
このミョウガ、実は花を咲かせる植物です。
それもあってか、花言葉をあります。

ここでは、そんなミョウガについて見ていきましょう。

ミョウガの旬と一大生産地

 

まずはミョウガの旬と一大生産地を見ていきましょう。

ミョウガの旬

ミョウガは、6月から10月、初夏から初秋にかけてが旬とされています。
収穫時期によって「夏ミョウガ」「秋ミョウガ」などと呼び分けられる事もあります。

「夏ミョウガ」は、冷奴やそうめんなどの薬味として重宝さます。
爽やかな風味と歯ごたえのある食感が料理のアクセントとなります。

「秋ミョウガ」は、鮮やかな色味が料理に合います。
こちらは甘酢漬けなどとして用いられることが多いです。

ミョウガの一大生産地は何県?

ミョウガの一大生産地として知られるのが高知県です。
全国の生産量の8割以上を占めています。

ちなみに、ミョウガを野菜として生産しているのは日本だけなのだとか。

ミョウガの花

 

ここからはミョウガの花について見ていきましょう。

ミョウガの開花時期

ミョウガは、真っ白で美しい花を咲かせます。

その開花時期は、「夏ミョウガ」か「秋ミョウガ」で異なります。
「夏ミョウガ」は7月下旬~8月上旬、「秋ミョウガ」は9月下旬~10月上旬が開花時期となります。

人によっては、可食部分となる赤い部分が花ではないの?と思うかもしれません。
この「花ミョウガ」とも呼ばれる部分は、地下茎から出る「花穂」と呼ばれるもので、開花前のものとなっています。

ミョウガの花言葉

ミョウガの花言葉は「忍耐」とされています。
湿気があって薄暗い場所を好む性質があるミョウガは、じめっとした場所であっても美しい白い花を咲かせます。
そのことから「忍耐」という花言葉がつけられたとされています。

ミョウガにまつわる迷信と名前の由来

 

最後にミョウガにまつわる迷信について見ていきましょう。

ミョウガを食べ過ぎると物忘れが激しくなる?

ミョウガを食べ過ぎると物忘れが激しくなると言われることがあります。
こちらは広く知られている俗説ですが、科学的根拠はありません。

ミョウガという名前の由来はお釈迦様の弟子から来た?

では、なぜミョウガを食べると忘れっぽくなるなんて言われるようになったのでしょうか。
そこにはミョウガという名前の語源にもなったお釈迦様の弟子が関係しているそうです。

お釈迦様の弟子に「周利槃特」という人物がいました。
彼は物事を覚えるのが非常に苦手で、修行の作法などを覚えるどころか、自分の名前を覚えることもできませんでした。

なにもできない自分に嫌気がさした周利槃特は、教団を去ろうという意思をお釈迦様に伝えました。
しかし、お釈迦様は「なにもできないということを知っているということが何より尊く悟りに近い」と言って慰めると、一心に掃除をするように言いつけました。

この言いつけを守った周利槃特は、毎日ひたすら汚れているところが無いようにと掃除を続けました。
ところが、そんな掃除に専念している周利槃特にお釈迦様は「一箇所汚れているところがある」と伝えました。
しっかり掃除をできていると思っていた周利槃特は「どこが汚れているのですか」と尋ねたのですが、お釈迦様は答えてくれませんでした。

再び掃除漬けの日々を送っていた周利槃特ですが、ある日気が付きました。
お釈迦様が言っていた汚れが落ちていないところというのは「自分の心」だということに。

周利槃特が気が付いたこの事実は、悟りを開くために重要なものだったそうです。
この気が付きから、周利槃特は煩悩を捨て去り悟りを得たというのです。

その後、周梨槃特が亡くなると、埋葬した墓から見慣れない草が生えました。
そこで、自分の名前も覚えることができなかった周梨槃特が「名」を記した布を背中に「荷」っていたことから、「茗荷(みょうが)」と命名されたとされています。

この故事に登場する周梨槃特が物覚えが苦手だったことから「ミョウガを食べると物忘れが酷くなる」という俗説へと派生していったとされています。

もうひとつのミョウガの名前の由来とされる説

ミョウガには、他にも名前の由来となったとされる説があります。

大陸からショウガとともにミョウガが持ち込まれたとされます。
この時、香りの強い方を「兄香(せのか)」と呼び、弱い方を「妹香(めのか)」と名付けられました。
これが後に、それぞれ「ショウガ」と「ミョウガ」に名前が変化したというのです。

東京にある地名の茗荷谷はミョウガと関係ある?

東京都文京区には、「茗荷谷」と呼ばれるエリアがあります。
東京メトロ丸ノ内線の駅「茗荷谷駅」のある小日向四丁目周辺となります。
ここは、かつて茗荷谷町という名前でした。

この名前は、江戸時代に茗荷畑が一帯に広がっていたことに由来するとされています。

まとめ

薬味として知られるミョウガは、「夏ミョウガ」と「秋ミョウガ」があり、それぞれ初夏と初秋を旬としています。
このミョウガには、真っ白な花を咲くのですが、この花には「忍耐」という花言葉がつけられます。

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