「親の老後」問題、健康面や経済面について、6割の人が親とは話し合いができていない?!【2022年アンケート調査】

少子高齢化の進行により大きな問題としてあげられる親の老後。
マレーシアでコンサルティング事業などを行っているUeda Keisho Corp.が、40~50代の1,000人を対象に実施した「親の老後に関するアンケート調査」の結果から、どのように考えている行動をとっているかを見ていきましょう。

調査概要

 

・調査期間:2022年11月14日~15日
・調査対象:40歳~59歳の男女1,000人(男女各500人)
・調査手法:インターネット調査
・調査会社:アイブリッジ株式会社

親と「老後」について話し合いをしたことはありますか?

 

親の老後について話し合ったことがある人はどのくらいの割合でいるのかを見ていきましょう。

64%の人が無いという回答結果に

リリース:Ueda Keisho Corp.

 

「ない」との回答が33%でトップとなりました。
僅差で31%の「ほとんどない」、そして27%の「時々話すことがある」と続きました。

「ある」と「時々話すことがある」は合計で36%と、「ほとんどない」と「ない」の合計64%を大きく下回る結果となり、老後に関して親としっかりコミュニケーションが取れていないことがわかりました。

男女で回答比率に変化も

リリース:Ueda Keisho Corp.

 

リリース:Ueda Keisho Corp.

 

男女別ではやや違いが見られました。
「ある」と「時々話すことがある」の合計は女性が41%と、男性より9%多い結果となりました。
女性の方が男性よりも親との話し合いに前向きな傾向が出たといえるかもしれません。

親の老後にまつわる不安点

 

ここからは、親の老後について心配している点についての調査結果を見ていきましょう。

不安点で多いのは「身体・健康」にまつわること

リリース:Ueda Keisho Corp.

 

親の老後について最も不安なこととして挙げられたのが健康状態についてです。

「健康状態」が60%で最多となりました。
他にも、45%の「介護」、40%の「認知症」、34%の「足腰の衰え」が続き、健康に関わる不安が多い結果になりました。

男女とも不安点の上位4項目は変わらず

リリース:Ueda Keisho Corp.

 

リリース:Ueda Keisho Corp.

 

男女ともに、親の老後の不安点については上位4項目として「健康状態」「介護」「認知症」「足腰の衰え」が並ぶという点は共通していました。

しかし、その内訳のパーセンテージを見てみると、「介護」については男性が40%なのに対して女性が51%と女性が10%以上多い結果になりました。
「認知症」についても女性が男性よりも10%ほど多い結果となりました。
介護になると日本では女性に負担がかかりやすい面があるため、親の健康面について女性がより敏感になっているのかもしれません。

親が老後に助けが必要になったら・・・

 

親の老後に助けが必要となった場合、どのように対応しようと考えているかという調査結果を見ていきましょう。

体力・病気の面から生活の面倒を見る必要が出てきたどうしますか?

リリース:Ueda Keisho Corp.

 

介護の必要はないものの体力の衰えや病気がちになるなどの理由から親の生活の面倒を見る必要が出てきた場合、どのように対応するかを質問したところ、最も多い回答は32%の「まだ考えていない」となりました。
それに続く形で、20%の「もともと同居している」、15%の「施設に入ってもらう」といった回答があげられています。

「自宅で面倒を見る」、「自分が親の家に戻る」、「自宅の近くに呼び寄せる」は合計しても20%以下となっていることから、親の面倒を直接見る割合は少ない結果となりました。

親の介護が必要になったらどうしますか?

リリース:Ueda Keisho Corp.

 

実際に親の介護が必要な状態になったらどのように対応をするのか、という質問については、「まだ考えていない」という回答が圧倒的に多く、48%と約半数となっています。
以下、17%の「施設介護」となるだろう、13%の「在宅介護でヘルパーなどを利用」する、が続いています。

経済面で不安が出てきたらどうしますか?

リリース:Ueda Keisho Corp.

 

病気や介護などにより親の年金と蓄えだけでは資金が不足する状況が発生したら、その時はどのように対応するかという質問項目もありました。
その回答結果は、「わからない」が35%で最多となっています。
以下、22%の「援助する」、生活保護や高額医療・高額介護合算療養費制度などの「公的制度を利用する」が20%、「親の資金の範囲内で対応してもらう」が18%が続いています。

男女別でもほぼ同様の傾向を示しましたが、「親の資金の範囲内で対応してもらう」という回答が女性は22%となっています。
これは、男性の13%を10%近く上回る数値となっています。

女性の方が、金銭面に関してより現実的に考える傾向があるということかもしれません。

まとめ

親の老後についてというのは、話し合うには覚悟と勇気が必要なのかもしれません。
今回のアンケート調査では、6割以上の人が親と話し合ったことがないという結果が出ています。

また、老後の面倒を見たり介護が必要になったらどうするかという点も、現状考えていないとう回答が最多となっています。

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