ペラルゴニウムは美しい花を咲かせる植物の1つです。
これらペラルゴニウムはゼラニウムの仲間とされています。
しかし、厳密には違いもあるため、同じ植物とは言えません。
今回はそれらペラルゴニウムについて解説します。
特にここではペラルゴニウムがどのような植物なのかはもちろん、ゼラニウムとの違いについても説明します。
目次
ペラルゴニウムとは?
まずはペラルゴニウムの特徴などを見ていきましょう。
特徴
ペラルゴニウムはフクロソウ科テンジクアオイ属の植物です。
これらペラルゴニウムは春の終わりから夏の初めにかけて咲く多年草とされています。
その美しい見た目などから園芸でも人気の品種とされます。
日本でも流通しており、おしゃれな花としても有名な植物です。
開花時期
ペラルゴニウムは春から夏にかけて咲くのが特徴で、基本的には一季咲きの花となっています。
主な開花時期は4月~7月で開花期も長いのが特徴です。
それらペラルゴニウムの花は完全な八重咲きではないものの5枚~8枚の花びらが重なり合って咲くのが特徴とされます。
それでいて花びらの縁が波打っていて華やかさもあります。
これらペラルゴニウムの色は白や赤、ピンク、オレンジ、紫などたくさんあるのが特徴です。
原産地
ペラルゴニウムの原産地は南アフリカのケープ地方です。
現地にはククラツムやグランディフロルムなど多種多様な品種があるとされています。
現在、日本で目にするものなどはそれらの親が数種交雑されて生まれたものばかりだそうです。
なお、それらの品種はアメリカで生まれたものも多いですが、日本で品種改良されたものもあるのだとか。
花の名前の由来
ペラルゴニウムという名前はギリシャ語の「pelargos(ペラルゴス)」にちなみます。
これらの言葉はコウノトリを意味する名前となっています。
事実、ペラルゴニウムの原種が持つ種の形がコウノトリのくちばしに似ているのだとか。
そこからペラルゴニウムという名前がつけられたのではないかと考えられています。
ちなみに、他の表記ではペラルゴニュームとされることもありますが、表しているものは同じです。
その他、和名は夏咲天竺葵と書いてナツザキテンジクアオイと読むなど、国によって呼び名が変わります。
そっくりな花ゼラニウムの違い
ペラルゴニウムとそっくりな花にゼラニウムがあります。
ここからは両者の違いについて見ていきましょう。
ペラルゴニウムとゼラニウムは仲間
基本的にペラルゴニウムとゼラニウムは仲間とされています。
事実、どちらも同じテンジクアオイ属に分類される植物です。
実際に見た目に関してもそっくりな花と言えるでしょう。
ただし、両者には開花時期や花色の違いがあります。
開花時期の違い
ペラルゴニウムとゼラニウムは開花時期が違います。
ペラルゴニウムは主に4月~7月にかけて咲く植物です。
一方、ゼラニウムは主に4月~6月にかけて咲く植物です。
これら両者の開花時期は近しいのですが、ゼラニウムよりもペラルゴニウムの方が長く咲くのが特徴となります。
花色の違い
ペラルゴニウムとゼラニウムは花色も違います。
ペラルゴニウムは白や赤、ピンク、オレンジ、紫など無数の花色を持つ植物です。
ブロッチ模様やストライプ模様が入るものやフリル縁のもの、2色咲きのものなど多種多様な咲き方をするのが特徴です。
一方、ゼラニウムは白や赤、ピンクなど花色が限られる植物となります。
これらは咲き方も異なるので、ゼラニウムとペラルゴニウムは別物と考えるのが良いでしょう。
ペラルゴニウムの花言葉
最後にペラルゴニウムの類義語についても見ていきましょう。
全般的な意味の花言葉
ペラルゴニウムの全般的な花言葉は「あでやかな装い」「君ありて幸福」「尊敬」「決心」「篤い信仰」「愛情」「切ない望み」などたくさんああります。
中でも代表的な花言葉「あでやかな装い」はペラルゴニウムの花がゼラニウムに比べて大きいところから来ているそうです。
それでいてブロッチやストライプなど色々な模様で花びらを美しく飾ることにもちなむのだとか。
その他の「君ありて幸福」をはじめ「尊敬」「決心」などはゼラニウムと同じ花言葉となっています。
色による花言葉の違いはあるの?
ペラルゴニウムは色による花言葉の違いはあまりありません。
むしろ無数の色を持つ花なので、全般的な意味でつけられた花言葉が多いです。
ただし、花言葉の由来や語源は謎が多いものも多いです。
そこは別の花言葉を持つ品種もあるかもしれません。
まとめ
ペラルゴニウムはとても美しい花を咲かせる植物です。
これらペラルゴニウムはゼラニウムとよく似た花です。
事実、どちらも同じ分類となっています。
しかし、両者には開花時期や花色の違いがあります。
花言葉も若干違うものがあるので、そこは両者の特徴を覚えておきましょう。