「グロス」とはどんな意味?実は業界などによって指すものが大きく変わる言葉なのです!!

「全体の」「総体の」を意味する言葉、それが「グロス」です。
これら「グロス」は他にも「合計の」という意味を持ちます。
このように「グロス」は使用される場面で多種多様な意味を持つ表現なのです。

今回はそれら「グロス」がどのような言葉なのかを解説します。
ここでは特に用途別の意味などについて詳しく説明します。

用途別の「グロス」

早速ですが用途別の「グロス」の意味を見ていきましょう。

広告・営業業界における「グロス」

「グロス」とは「全体の」「総体の」という意味の言葉です。
他にも「合計の」という意味で使用されることもあります。

実際に広告・営業業界における「グロス」は合計金額という意味合いで使用されています。

中でも特定のキャンペーンにかかった原価や手数料など諸経費をすべて合算した総額を「グロス」と呼ぶわけです。
このように「グロス」には総量や総計というニュアンスが含まれています。

そのため、ビジネスの世界でも「グロス重量」「グロス面積」というように使用されることがあります。

関連用語「ネット」

ちなみに、マーケティング業界では出稿に使用する媒体の原価を「ネット」と呼ぶことが多いです。

それら「ネット」に手数料などの諸経費を加えた合計が「グロス」となります。

単位としての「グロス」

「グロス」は単位としても使用されることがあるのだとか。
事実「12ダース=144個」のことを「グロス」と表記します。
これら単位としての「グロス」も色々な業界で使用されています。

関連用語「ダース」

なお、単位としてなら「1グロス=12ダース」となります。

ちなみに「1ダース=12個」です。
そこは数の単位として併せて覚えておきたいです。

ゴルフ用語としての「グロス」

他にもゴルフ用語としての「グロス」もあります。
ゴルフ業界での「グロス」はハンディキャップを差し引かない打数のことを言います。

スポーツとしてのゴルフはホールまでの打数を競う競技です。
しかし、状況によってはハンディキャップも発生します。
それらのハンディキャップを除外した打数を「グロス」と呼ぶわけです。

化粧品としての「グロス」

さらには化粧品としての「グロス」もあります。
化粧品の「グロス」は唇や頬に光沢を出すコスメを言います。

それら華やかで明るい表情を作り出す化粧品が「グロス」です。
実際に「グロス」という言葉には光沢という意味もあります。

特にメイク用品としてはリップグロスやフェースグロスなどがあります。

関連用語「ティント」

「ティント」は色を付ける口紅のことです。
これらは発色を持たせるリップ全般を意味します。

つまり色を付けるのが「ティント」で艶出しするのが「グロス」と覚えておきましょう。

英単語のグロスは2つある

「グロス」には2つの英単語があります。
1つが「gross」でもう1つが「gloss」です。
最後にそれら英単語としての「グロス」も見ておきましょう。

「gross」の意味とその語源

「グロス」は英語で「gross」と表記されます。
これは日本語と同じく総量や総計という意味があります。

この言葉はラテン語で大きいことを意味する「grossus」から来ているのだとか。
それが粗いことを意味する「grautaz⇒gher」と変化して最終的に「gross」になったとされています。

ちなみにこれらは「粗野な」「嫌な」という意味もあります。

「gloss」の意味とその語源

「グロス」は英語で「gloss」とも表記されます。
これは日本語で表面の輝きを意味します。

この言葉は英語の「glow」から来ているのだとか。
実際に肌や髪、金属の光沢を表す際に使用されます。

まとめ

「グロス」は使用される場面で意味が変わる言葉です。
本来は「全体の」「総体の」という意味を持っています。
しかし、業界によっては「合計の」という意味も持ちます。

そこは用途ごとにも意味が変わるので、ぜひそれぞれの分野ごとの意味も併せて覚えておきましょう。

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