差し迫っている重要性の高いものを「喫緊」と言います。
この「喫緊」は、大切な事柄を強調する意味で使用されます。
しかし、そもそも「喫緊」はどこから来た言葉なのでしょうか?
ここでは、この「喫緊」という言葉について、その意味や成り立ちについて見ていきましょう。
目次
「喫緊」とは
まずは「喫緊」がどのような意味を持つ言葉なのか見てみましょう。
「喫緊」の意味
「喫緊(きっきん)」とは、差し迫ってる重要度の高い存在を指す言葉です。
とはいえ、この言葉は緊張を強いる意味で使用しません。
あくまでも、重要な事柄が差し迫っているという事実を強調するために使用されるのです。
「喫緊の課題」はどんな課題?
ビジネスの世界などでは「喫緊の課題」といった表現がされることがあります。
これは、早急に対応すべき問題の存在や状況が差し迫っている至急解決すべき問題があることをあらわしています。
「喫緊」はどれくらい急いでいる?
「喫緊」はどれくらい急いでいるのか、他の「急ぎの表現」と比較して見てみましょう。
「喫緊の対応」の温度感
「喫緊の対応」とは、今まさに直面している重要性の高い物事への対応を示しています。
取り急ぎの応急的な対応をするのではなく、なにが問題なのかどう解決するのかしっかりと取り掛かる必要のある重要事項を示しています。
重要度は高いものの、バタバタと慌てて対応するのではなく、腰を据えて全力で向かうべき物事となります。
「緊急の対応」の温度感
「緊急の対応」は、今すぐに解決に向けて取り組まないといけないものごととなります。
社運や人命、社会的危機など応急的にでも取り掛からないと人命などに被害をもたらす可能性があります。
「近々での対応」の温度感
「近々での対応」は、「喫緊」や「緊急」よりも重要性の低いものを言います。
今すぐに、でも腰を据えてでもなく今取り掛かっているものが終わってからだったり、数日中だったり予定を調整してから取り掛かる事項となります。
「可能であれば」というニュアンスが含まれている場合もあります。
つまり、行動を起こすことなく終わる可能性だってあるということになります。
まとめ
「喫緊」とは、大切な物事が差し迫っている状況をあらわす際に用いられます。
しかし、対応を煽るために用いるのではなく、そういった物があるという事実を踏まえるために用いる言葉となっています。