「鳥瞰」とはどんな意味?「俯瞰」との違いは?

全体を大きく見渡すことを指す「鳥瞰」。
これは、空を舞う鳥が上空から地上を見下ろす様子から来ています。

似たような表現として「俯瞰」がありますが、両者はどのように違うのでしょうか?
そこでここでは、「鳥瞰」がどのような言葉なのかを解説します。

「鳥瞰」とは

 

まずは「鳥瞰」という言葉の意味について見ていきましょう。

「鳥瞰」とは

「鳥瞰」という言葉は、全体を大きく見渡すことを意味します。
そして、高い場所などから地上を見下ろすことをあらわすこともあります。

「鳥瞰」の成り立ち

鳥瞰の「瞰」という漢字は、上から下を見ることをあらわしています。
つまり、空を飛ぶ鳥が地上を眺めている様子ということになります。

この状況が転じて、高いところから低いところを見渡すという意味合いの表現へと変化しました。

「俯瞰」との違い

 

「鳥瞰」と似たような表現として、「俯瞰」という言葉があります。
しかし両者には、若干の違いがあるのです。

「俯瞰」とは

「俯瞰」とは、全体を大きく見渡すことをあらわす言葉です。
その点では「鳥瞰」と非常に似ている表現と言えます。

「鳥瞰」と「俯瞰」の違い

「鳥瞰」と「俯瞰」は非常に似た言葉と言えます。
場合によっては言い換え表現とされるもあり、両者はほとんど同じ言葉と言えるかもしれません。

しかし、「鳥瞰」は空を飛ぶ鳥の目線から見ることを意味するのに対し、「俯瞰」には特に高さの定義はないとされています。
つまり、両者は見ている視点に違いがあるわけです。

「俯瞰」の「俯」には、「うつむく」という意味が含まれているので、空を飛ぶ鳥のように真上から見下ろすというわけではないことから「鳥瞰」のほうがより広い視点で見ているともされます。

「鳥瞰」を含む用語

 

「鳥瞰」を含む用語として、「鳥観図」や「鳥瞰パース」などがあります。

鳥瞰図

「鳥瞰図」とは、地図の技法および図法の一種です。
上空から斜めに見下ろしたような形式が、飛ぶ鳥の目から見たように感じられることから来ています。

「鳥瞰図」は土地や建物の他、山などを鳥の目線から立体的に描く図法として重宝されています。
高いところからの視点で描くことから、立体感のあるものや街の広がれる感じられる地図として描かれることがあります。

鳥瞰パース

「鳥瞰パース」とは、建築業界などで使用される建物の外観を描く立体図のひとつです。
人の目線から描かれた図と異なる、上空からの画角で外観を捉えることで全体像を把握するために用意されます。

まとめ

「鳥瞰」は鳥の目線から見ることを言う言葉です。
鳥のように上空から地上を見ることを「鳥瞰」と言います。
これらは「俯瞰」と言い換えられることもあります。

ただし「俯瞰」には高さの制限などがありません。
「俯」がうつむくことをあらわす漢字であることから、「鳥瞰」のほうがより広い視点で見ているともされます。

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