ビジネス用語「レッドオーシャン」とはどんな意味?「ブルーオーシャン」との違いは?

競合が溢れている状況をあらわすビジネス用語「レッドオーシャン」。
その対義語は「ブルーオーシャン」となります。

ここでは、この「レッドオーシャン」のあらわす意味や市場状況、そして「ブルーオーシャン」との違いについて解説します。

「レッドオーシャン」とは

 

まずは「レッドオーシャン」がどのようなビジネス用語なのかを見ていきましょう。

ビジネス用語としての「レッドオーシャン」とは

「レッドオーシャン」は、市場が成熟して競争相手が無数にいる市場のことを意味するビジネス用語です。
血で血を洗うような競争の激しい既存市場という意味合いから「レッドオーシャン」と呼ばれています。

INSEAD(欧州経営大学院)教授のW・チャン・キムとレネ・モボルニュが共著したビジネス書の中でまとめられてる経営戦略論「ブルーオーシャン戦略」を由来としています。
市場の商品やサービスの価格競争が激しく、容易に参入できない状況を指しています。

もともとは経営学の用語でしたが、現在では一般社会でも使用される用語となっています。
例えば、「YouTubeはレッドオーシャン化している」という批評は、YouTubeというプラットフォームが、配信者や投稿者が大量にいるため新規で始めて大手となることの難しさを比喩としています。

「レッドオーシャン」が起きているのは需要があることの証

「レッドオーシャン」の市場は、経営の観点から見ると新規で参入することは難しいですし、生き残っていくのも難しいでしょう。

しかし、「レッドオーシャン」の市場というのはそれほど需要があることの証明でもあります。
そのため、既存の競合と違う切り口で攻めていくことができる手段があるならば、それはある意味「レッドオーシャン」の市場がチャンスの場となるということでもあります。

ちなみに、「ブルーオーシャン戦略」では、激戦区である「レッドオーシャン」でビジネスをすることが不毛なことであるという事を前提としたロジックが組まれています。

「ブルーオーシャン」との違い

 

ここからは「ブルーオーシャン」というビジネス用語について見てみましょう。

「ブルーオーシャン」とは

「ブルーオーシャン」は前述の経営戦略論「ブルーオーシャン戦略」から来た言葉です。
強豪の手も付いておらず、広く新規開拓が行える新規市場のことを意味するビジネス用語です。
競争することなく拡大することに専念できる理想的な未開拓市場となります。

ただし「ブルーオーシャン」である時期は一時的に限られます。
成功事例がひとつでもあがってくれば、需要があるということが判明するので、強豪が参入してきます。
そうすると、すぐに「レッドオーシャン」になってしまいます。

「ブルーオーシャン」と「ニッチな市場」はまた別物

「ブルーオーシャン」の市場は、時に市場規模が「ニッチ」だと認識されることもあります。
しかし「ニッチな市場」というのは、需要事態が殆どない限られた人にしか求められていない市場となります。

まとめ

「レッドオーシャン」は、ライバルの多い市場を指すビジネス用語です。
逆に未開拓で競合も進出していない市場のことは「ブルーオーシャン」といいます。

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