「しゃらくさい」とはどんな意味の言葉?なにが臭いの?その由来とは

生意気といった意味合いで用いられる「しゃらくさい」。
この言葉の「くさい」とは、なにかの臭いのことを指しているのでしょうか。

そこでここでは、「しゃらくさい」という言葉について解説します。

「しゃらくさい」とは

 

まずは「しゃらくさい」の意味についてを見ていきましょう。

「しゃらくさい」の意味

「しゃらくさい」は、生意気なことを表現する言葉です。

生意気である、ということをさらに強調するための表現となります。
特に分不相応なので生意気だという意味で用いられることもあります。

「しゃらくさい」はネガティブな表現として用いる

「しゃらくさい」は言い合いの場面などで、相手を罵倒する際に用いられる言葉となります。
悪口となるネガティブな表現のひとつということになります。

「しゃらくさい」の由来

 

では「しゃらくさい」は、どのようにして生まれた言葉なのでしょうか。
ここからは「しゃらくさい」の成り立ちについて見ていきましょう。

「オシャレ」が変化したものとする説

「しゃらくさい」の漢字表記は「洒落臭い」となります。
これは洒落た真似をするところから来ているとされています。

江戸時代には、「オシャレ」という言葉が用いられていました。
しかし、その「オシャレ」する、できるのは裕福な特権階級だけでした。

時代が下るに連れ、庶民の間でも懐に余裕がある人も増えたことで、次第に形だけでもとオシャレの真似をするようになりました。
その様子を「しゃらなやつ」と表現するようになり、それが「しゃらくさい」へと変化したのだとか。

そしてこの成り立ちから、生意気や小癪だといった意味へと転じたのだとか。

「くさい」はにおいのことではない?

「しゃらくさい」の「くさい」は「におい」のことではありません。
“いかにもそういう風に振る舞うこと”を「くさい」とかつては表現していていたことから言葉です。
「オシャレっぽい」「オシャレ風」というという事になります。

しゃらが遊女を指すとする説

「しゃら」は、遊郭ではたらく「遊女」からきているとも言われています。

現在の福井県にかった越前国では遊女は「しゃら」と呼ばれていました。
この遊女の真似をするように、遊女ではない女性がめかしこむ様子から「しゃらくさい」という言葉が生まれたとする説もあります。

諍いの中で使われてきた言葉

 

「しゃらくさい」ここからは諍いの中で使用されることのある言葉について見ていきましょう。
一例として、「ぎゃふん」「ちょこざいな」「すっとこどっこい」などがあります。

ぎゃふん

「ぎゃふん」とは、言い負かされて言葉も出ない様子のことです。

「ぎゃ」は驚き叫ぶ様子を、「ふん」は「ふむ」と同じで承諾をあらわしています。

この言葉は、明治時代になってから見られるようになった言葉です。
江戸時代には「ぎょふん」という表現がされていました。

それが、「ぎゃふんと言わせる」といった形で使用されるようになりました。

ちょこざいな

「ちょこざいな」とは、小賢しいことを形容する表現です。
その漢字表記は「猪口才」ですが、お酒を飲む際に使う「お猪口」とは関係ありません。

この「ちょこ」は、「ちょこちょこ」「ちょこまか」「ちょっとした」といった目立たない小さな動作の事です。
つまり、「ちょこざい」は「ちょっとした才能」ということになります。

そこから転じて、利口ぶって小賢しいことを指すようになりました。

すっとこどっこい

「すっとこどっこい」は、人を罵倒する際に用いられる言葉です。

「すっとこ」は、裸を意味する他に男性を醜いと罵る言葉です。
「どっこい」は、夏祭りや盆踊りの中で使われてきた囃子言葉の1つとなっています。

その2つを組み合わせた「すっとこどっこい」は、人を罵倒する際にバカやマヌケといった意味を込めて用いられます。

まとめ

生意気だという罵りの表現で用いられる「しゃらくさい」。
この言葉は、オシャレに「〜風」という意味合いのくさいを組み合わせた表現となっています。

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