「馬の骨」とはどんな意味?なぜ人をののしる際に使われるの?

人を罵る際に「この馬の骨が!」と表現することがあります。
また、結婚などの挨拶において「どこの馬の骨かわからん奴に娘はやらん!」という表現をされることもあります。
これらの「馬の骨」は、素性がわからない人を嘲る表現となっています。
そのため、あまりいい意味で用いられることはありません。

ここでは、そんな「馬の骨」が何を指すのか、そしてその由来などについてご紹介します。

「馬の骨」とは

まずは「馬の骨」という言葉の意味について見ていきましょう。

「馬の骨」の意味

「馬の骨」は、素性のわからない人を嘲る際に用いる言葉です。
出身や職業などが不明な人を指す言葉となるわけです。

また「馬の骨」の「骨」には、人柄や性格などの意味が含まれます。
そのため、外見よりも中身がわからない得体の知れない人をあらわす言葉となります。

いずれにせよ、あまりいい意味で使われることはありません。
他人を侮辱する際に使用する言葉なので、不用意に使わないよう注意が必要となります。

「馬の骨」の由来

でも、そもそもなぜ「馬の骨」なのでしょうか?
「牛の骨」や「豚の骨」ではダメだったのでしょうか?

ここでは「馬の骨」の語源について見ていきましょう。

もともとは「役に立たない」ものをあらわしていた

中国の古い言い回しに「一に鶏肋、二に馬骨」という言葉があります。
この言葉は、中国における役に立たないもの指します。

これが転じて、必要のない役立たずな人を指すようになりました。
現代でこそ「馬の骨」は素性のわからない人に使う言葉ですが、もともとは役立たずを指す言葉だったわけです。

大きくてもてあます様子が転じて・・・

「鶏肋」は、小さすぎて使えないことをあらわします。
「馬骨」は逆に、大きすぎて使えないことをあらわします。

馬は体が大きいので骨もまた大きくて、処分も手間かつ面倒ですよね。
そこから役に立たない厄介なものの表現として「馬の骨」が広まったともされています。

「馬の骨」は人に向かって使うには適切ではない言葉

「馬の骨」は他人を嘲っていうときに使用される言葉です。
そのため、他人に向かって用いるにはあまり適していません。

強くののしる言葉なので、使わない方がいい言葉

「馬の骨」は、相手を強く罵る言葉となります。
軽蔑の意味もあるため、日常生活では用いない方がいいでしょう。

また、自分を卑下して「馬の骨です」と表現するのも正しくはありません。
あくまでも「馬の骨」は他人を罵るための言葉となります。

あいさつに来た娘の結婚相手に言う常套句として知られる「馬の骨」

映画やドラマといった創作物では、男性が恋人の親、特に父親に「お前に娘はやらん」と罵るシーンが描かれます。
その際に「どこの馬の骨かわからん奴に~」と表現される事もあります。

これは、娘の恋人をどこの誰かも知らない、氏も素性も分からない人物には渡せないという事を「馬の骨」という言葉を用いて表現しているわけですね。
あまりよろしくない言葉ではありますが、親心ゆえに出てくる言葉という事ですね。

まとめ

「馬の骨」は、文字通り馬の骨のことをあらわしています。
これは、中国で役に立たないものの例えとして使用される「一に鶏肋、二に馬骨」という言い回しから来ています。
馬の骨が大きすぎて役に立たない様子から来ています。

これが転じて、日本では素性がわからない人を嘲る表現として用いられています。
これらの言葉は相手を強く罵る言葉なので、日常生活では使わないほうがいい表現となります。

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