
人懐っこいことで人気のオーストラリアの動物、ウォンバット。
そのウォンバットがするふんが四角いってご存知でしたか?
四角いのが出るとか信じられないと思いますが、本当にウォンバットのふんは四角いんです!!
ウォンバットのふんが四角い理由を、ウォンバットの生態と共にご紹介します。
目次
ウォンバットの生態

ウォンバットは体長70~120cm、体重20~40kgほどある動物です。
コアラに似た生態をしているとされていますが、ウォンバットの方が大きいようです(コアラが体長80cmほど、体重も多くて15kg程度なため)。
黒や褐色、灰色の粗い体毛で全身を覆われています。
ずんぐりした体型をしており、短めの前足と後ろ足は、ほぼ同じ長さをしているため、内股気味に歩きます。
食事はかたい植物
木の根や皮、イネ科植物などの、かたくて繊維の多いものを好む草食動物です。
かたい植物を好んでいることもあって強い顎の力と丈夫な歯を持っています。
また、その歯は生涯伸び続けるとされています。
穴掘りが得意
ウォンバットの足は短いですが、長く鋭い爪を持っており、この爪で巣穴となる穴掘りを進めていきます。
毎日1mほどの穴を掘り進めることができ、巣穴は3~10m、場合によっては30mにも及ぶ長いトンネルのような巣穴を掘るといいます。
堀った巣穴の一番奥には草や樹皮などを敷いて寝床をつります。
寝床のある静かで涼しい巣穴という快適空間を作るのが得意なんですね!
ウォンバットのふんが四角いのは生態に理由があった

縄張りを示すため
ウォンバットの縄張りの主張はふんでしています。
斜面や岩場の上など不安定な場所にもマーキングをするため、転がっていくような丸っこいものではなく、安定感のある四角いふんをするようになったと考えられています。
かたい植物を摂取しているため
ウォンバットは繊維の多いかたい食べ物を主にとっており、水分を多く摂取している訳ではありません。
そのため、ふんは水分が少ない状態となり、四角をキープしたふんができると考えられています。
実際水分を野生よりも多く摂取している動物園などの飼育下では四角いふんは出にくいそうです。
消化に非常に時間をかけているため
ウォンバットは摂取した植物の消化が遅く、15~20日もの日数かけて消化します。
その為、消化後は極度に圧縮されているので、しっかりと四角い状態で出ると考えられています。
腸の伸縮性が違う
アメリカ・ジョージア工科大学の研究者によると、ウォンバットの腸は場所によって伸びやすさが違うそうです。
腸の硬い伸縮性が低い場所でふんが面をつくり、腸が柔らかく伸縮性の高い部分でがフンが角を成形しているためウォンバットのふんは四角く出てくると考察されています。
まとめ
ウォンバットのふんが四角いのは、食べ物、消化器官、腸の伸縮性と要因が重なってできていたものだったんですね!
自然界で動物が立方体を作るというのは非常にまれだそうなので、ウォンバットのふんを見る機会があったらぜひ形がどうなっているか注目してみてください!