
焼き鳥屋さんでおなじみの「せせり」。
おいしいこの部位は希少部位とも言われますが、そもそもどこの部位なのでしょうか?
そこでここでは、鶏のせせりの正体、そしてせせりはどうしておいしいのかといった点を解説します!
目次
せせりは鶏のどの部位?

せせりは一体どこの部位なのでしょうか?
せせりは鶏の首の肉
せせりの正体は、鶏の首の肉。
人の身体にたとえるなら、うなじと喉仏の辺りの筋肉となります。
うなじの方が特に身が肉厚であるため、背側の肉が料理に利用されることが多いようです。
牛肉で言うネック
せせりは牛肉でいう「ネック」の部位に相当します。
実際に、焼き鳥屋などでは「ネック」という名称で売られていることも少なくありません。
せせりの流通名は「小肉」
せせりは、その流通名を「小肉(こにく)」といいます。
首から少量しか取れない希少部位であることから「首小肉」と呼ばれていたのが、短縮されたことにより「小肉」になったのだとか!
せせりが美味しいのは、常に動く部分だから?!

せせりはなぜおいしいのか?
それは、せせりが常に動いている部位だからです。
鶏は身体のバランスをとるために、常に首を動かしています。
そのため、首周辺の筋肉には常に刺激が与えられている状態です。
動く部分は味が濃い
よく動く部位には常に刺激が与えられているので、引き締まっていて味が濃く旨みが強いのが特徴です。
その分やや筋張った感じもしますが、非常に旨みが濃くおいしい部位なんです。
せせりの呼び名の由来は?

せせりはなぜ「せせり」と呼ばれているのでしょうか?
その名称の成り立ちについて見ていきましょう。
せせりは「せせる」から来ている
鶏の首の骨にくっついているせせり。
その肉は、骨からほじり取る必要があります。
この「ほじる」という言葉を、関西では「せせる」という表現をしていたことから「せせり」と呼ばれるようになったとされています。
せせりは希少部位!

鶏の首から少数しか取れないせせり。
そのため、希少部位の肉ということになるのですが、やはり手を出しにくい価格となるのでしょうか。
1羽から少量しか取れない!
首の骨から少量しか取れないせせり。
そのため、鶏肉の中でも希少部位となるですが、意外と値段は控えめです。
ですが、一般的なスーパーなどの肉売り場ではあまり見かけませんね。
もしも見かけたら、その機会は逃さないようにしましょう!
せせりはむね肉よりも味が濃くおいしい食材なのにも関わらず、もも肉よりも安い時もあります。
焼き鳥で人気の肉
せせりは、自宅で調理するよりも焼き鳥屋さんや焼肉屋さんで食べることの方が多いかもしれません。
そのため、下ごしらえや扱いが難しいイメージが強いかもしれませんが、実は家でも気軽に料理に活用できる肉なんですよ!
【まとめ】せせりは鶏の首の肉!

鶏の首からとれるせせりは、量が少なく希少な部位。
しかし、値段は意外と控えめ。
それなのに、むね肉などよりおいしいといわれています。
焼き鳥屋のメニューなどで人気の部位ですが、たまには自宅で調理して食べてみるのもいいかもしれませんね。