海外旅行の際や歓迎会や招待会などで目や耳にすることのある「レセプション」。
この言葉は、受付や人が集まる会などの意味があります。
場所や業界などによって指しあらわすものに変化が生じます。
そこでここでは、そんな「レセプション」という言葉について見ていきましょう。
目次
「レセプション」とは
まずはレセプションの意味について見ていきましょう。
「レセプション」の意味
レセプションのアルファベット表記は"reception"です。
受けるや受信という意味があり、受付の他、歓迎会や招待会を指しあらわす言葉です。
披露宴のような歓迎の席や、新規オープンの店が関係者が集める席なども意味します。
正式なパーティーや披露宴では受付があるのが一般的なことから、それらの集いも「レセプション」と称されるようになったようです。
また、スポーツ業界では、バレボールで相手からのサーブを受けるプレーのことを指します。
様々な使われ方をする「レセプション」
レセプションの用い方は多種多様で、以下のような例があります。
・レセプションルーム:一室で訪問客を受け入れて楽しませる空間のこと
・レセプションホール:歓待する訪問客を楽しませる広い空間のこと
・レセプションパーティー:正式な招待状が用意される大規模なイベントのこと
・ウェディングレセプション:結婚披露宴のこと
・歓迎レセプション:遠方から来た訪問客におもてなしをすること
これらのように、何かしらの集まりをレセプションと呼ぶことが多いです。
イベントのこと自体をレセプションと表現することもあります。
「レセプション」の由来
ここからはレセプションの由来について見ていきましょう。
語源はラテン語
レセプションの語源は、ラテン語の"recipere"にあります。
これは「取り戻す」や「受け取る」をいった意味があります。
「レシーブ」や「レシート」も語源は同じ
買い物の際に受け取る「レシート」や、バレーやテニスの「レシーブ」も語源は同じです。
レシートは買い物などの際に受け取るものですし、レシーブは相手からのボールを受けて返したり、上にあげることです。
いずれも、「受ける」ことが必要な事なので"recipere"を由来する名前がついています。
業界により変わる「レセプション」の仕事
ホテルや美容の業界では、業務としてのレセプションもあります。
レストランなどの飲食業にもレセプション業務があります。
ここからは仕事としてのレセプションについてご紹介します。
ホテル業界における「レセプション」の役割
ホテル業界では、一般的にフロントと呼ばれる業務を指します。
その役割は電話対応やチェックイン、チェックアウトなどの手続き全般となります。
来客した人の快適な滞在を演出するサポート業務がレセプションです。
これは、そのまま受付という意味で解釈されていることも多くあります。
ちなみにフロントというのは和製英語ですので、世界的に通じる語では無いようです。
美容業界における「レセプション」の役割
美容業界では、電話対応や来店対応、予約管理、会計など多彩な業務をレセプションと呼ぶことがあります。
アシスタントが兼任することもありますし、専門の担当者がいることもあります。
しかし、美容院なら必ず設けられた役職というわけではなく、個人経営の美容師などは地震で兼任していることも多いです。
まとめ
レセプションは、歓迎会や招待会などのイベントを指す言葉です。
その他、ホテルやレストランでは受付のとこや受付業務の意味で用いられます。
美容院などでもレセプション業務があったりします。
元々は「受ける」という動詞的役割や「受付」という名詞で用いられた語ですが、歓迎会や招待会に受付が必ず設けられることからパーティーの意味も含むようになりました。