「砂漠のバラ」といっても、これは砂漠に咲き誇るバラということではありません。
これは、砂漠で形成される石を指す言葉です。
花ではなく、石なのか・・・と思いきやある花の別名でもあったりします。
ややこしいですね!
そこでここでは、そんな砂漠のバラについて見ていきましょう。
目次
「砂漠のバラ」とは
まずは、「砂漠のバラ」と呼ばれる石について見ていきましょう。
「砂漠のバラ」と呼ばれる石
「砂漠のバラ」は、バラの花を思われる形状の石です。
その多くは、石膏や重晶石でできています。
石膏や重晶石という鉱物は、本来滑らかな表面をしています。
しかし、砂漠のバラの場合、表面に砂が付着し結晶と一体化しているため、ザラザラした質感となっています。
かつて存在したオアシスの水に含まれていた化学物質が結晶化されたとも、水が溶かしたことで形成されたともいわれています。
しかし、どのようにしてこの砂漠のバラが生まれいるのかは判明していないそうです。
また、赤鉄鉱の中にもバラのような結晶を作るものがあります。
これは砂漠ではなく、アルプス山脈などで産出されます。
パワーストーンともされる「砂漠のバラ」
砂漠のバラの産地は、モロッコやチュニジアのサハラ砂漠北部が主流です。
他にもメキシコやオーストラリアなどで産出されることがあります。
この砂漠のバラは、パワーストーンともされています。
鉱石でありながらバラの花を思わせる形状から「願いを叶える石」とも呼ばれる他、悪縁を切る力があるとされる事もあります。
その特異な形状から、標本や置物としての人気も高いです。
「砂漠のバラ」とも呼ばれる花がある
石以外にも、砂漠のバラと呼ばれるものがあります。
それがアデニウムの花です。
砂漠のバラこと「アデニウム」
アデニウムという花は、別名で「砂漠のバラ」と呼ばれます。
アデニウムとは、キョウチクトウ科アデニウム属に分類される植物のことです。
乾燥に強く、大きく肥大する幹や根を持ちます。
「砂漠のバラ」と呼ばれる所以は原生地に
アデニウムが「砂漠のバラ」と呼ばれている所以は、原生地にあります。
このアデニウムは、南アフリカや南西アフリカにアラビア半島、そしてソマリア連邦共和国の東の沖、インド洋上にあるソコトラ島が原生地とされています。
アデニウムは、これらの土地の特に乾燥した砂漠で咲きます。
この砂漠という荒涼とした土地でバラのように鮮やかに咲き誇るところから「砂漠のバラ」とも呼ばれているわけです。
「アデニウム」の開花時期と花言葉
ここからは、アデニウムの開花時期と花言葉についてご紹介します。
アデニウムの開花時期
アデニウムの開花時期は4月~9月、つまり春から秋にかけてです。
種類によって開花時期は異なるため、幅広い時期に花を咲かせます。
しかし、夏の暑さには強い一方で、寒さに弱い点には注意が必要です。
自分で育てようと思った場合、寒さには十分気をつけましょう。
特に東日本や北日本では寒暖差で枯れてしまうこともあります。
アデニウムの花言葉
アデニウムの花言葉は、「一目惚れ」「純粋な心」などです。
どちらもその美しい見た目から付けられたとされています。
恋愛要素のある花言葉なので、好きな人に贈るのもいいかもしれませんね。
まとめ
「砂漠のバラ」は、砂漠で形成される石を指します。
人の手は加わらず、自然にできたものにも関わらずバラを思わせる形をしています。
また、べつに「砂漠のバラ」と呼ばれる花もあります。
それは、アデニウムという植物です。
厚さにも強いため、日本でも園芸品種が人気となっています。