助けてほしい時、災害などに遭って救助を求めている際などに使う「SOS」という言葉。
何気なく使ったり、目にしていたりするかもしれませんが、言葉の使い方は知っていてもその本当の意味や語源は知らない方のほうが多いのではないでしょうか。
そこでここでは、「どんな意味?」や「何の言葉の略なんだろう?」となるSOSについて解説します。
目次
SOSの意味とは?
「SOS」の正しい意味、それは思いもよらぬ意外なものだったりします。
SOSはモールス信号
SOSの語源は、「・・・― ― ― ・・・」というモールス信号における救難信号から来ています。
モールス信号とは、モールス符号を使用した信号を指す言葉。
モールス符号は、電信で用いられている可変長符号化された文字コードのことです。
長音の「―(ダッシュ)」と短音の「・(ドット)」によって構成されていて、無線通信で使用されていました。
救難信号に「・・・― ― ― ・・・」というモールス信号があてられたのは、単純な構成であることと、覚えやすくパニック状態になりやすい緊急時にも発信しやすいようにするためとされています。
略語説は間違い!
SOSの語源は、「save our souls(ship)」や「suspend other service」の略だとする説がありますが、これは後付けによる俗説とされています。
では、なぜ「SOS」と書いたり、読んだりするのでしょう?
通称がSOSになった理由
モールス符号による遭難信号「・・・― ― ― ・・・」にはもともと通称といった名前が付けられていませんでした。
そのため、新聞や雑誌に記載する必要がある場合、その表記は頭を悩ませるものとなっていました。
また、口述するにしても「・・・― ― ― ・・・」を、ドットとダッシュで構成されているからと言って「ドドドダーダーダードドド」と発声するのは煩わしいものです。
そのため、1909年頃より「・・・― ― ― ・・・」を便宜的にいくつかの塊に分割されているものと見なすことで文字化し、また口述するようになりました。
その中で広まったのが、「・・・」「― ― ― 」「・・・」の3分割にするというものです。
このように分割すると、「・・・」はS、「― ― ― 」がOに該当するモースル符号と一致することが判明しました。
そこから、モールス符号のアルファベットになぞらえて、この「・・・― ― ― ・・・」という救難信号はSOSと呼ばれるようになりました。
つまり、たまたまドット群「・・・」が「S」で、ダッシュ群「― ― ― 」が「O」になったに過ぎないという事です。
という事は、SOSという言葉は何の略でもないし、文字自体に何の意味も無いという事になります。
世界で最初のSOSは?
モールス符号は起源とするSOS。
このSOSの遭難信号を最初に打った船についての豆知識をご紹介します。
SOSを最初に打ったのはタイタニック号・・・ではない!
はじめてSOSの遭難信号を打ったのは、1912年4月15日に沈没したタイタニック号とされることがありますが、それは実は間違いです!
タイタニック号沈没事件の1週間前の4月8日早朝、ボルチモアからボストンに向かっていたオンタリオ号の事故でも遭難信号としてSOSが使われています。
はじめてSOSが使われたのは1909年のこととされ、6月10日にポルトガル領にあるアゾレス諸島沖でスラボニア号が発信したものとも、8月11日にニューヨークからフロリダに向かっていたアラパホ号が発信したものともされています。
豪華客船であるタイタニック号の事件の方が目を引くからか、年月の経過とともにタイタニック号以前に用いられたSOSのことは忘れられてしまい、「タイタニック号が世界初のSOSを発した」と言われるようになってしまいました。
まとめ
救難信号の「SOS」、何かの略称のように見えますが特に意味はありません。
「・・・」と「― ― ― 」の連続なので、覚えやすく打ち間違えにくいから緊急時の救難信号に当込まれたモールス信号をアルファベット読みに当て込みしたものです。
また、世界初のSOS信号は悲運の豪華客船として知られるタイタニック号だとされる事もありますが、実際のところはそれより3年ほど前にすでに使われていたとされています。