「言わぬが花」とはどんな意味の言葉?どんな時に使うべき表現?その類義語や対義語は?

言わない方がかえって良いことをあらわす「言わぬが花」。
この言葉は、余計なことは言うべきではない、という時に用いられます。

ここでは、この「言わぬが花」という言葉について、その意味や用い方、類義語に対義語について見ていきましょう。

「言わぬが花」とは

 

まずは「言わぬが花」という言葉についてその意味や用い方を見ていきましょう。

「言わぬが花」の意味

「言わぬが花」とは、言わない方がかえって良いということを例える言葉です。

はっきり言ってしまうと身も蓋もないことは往々にしてあります。
そのため、言わないでおいた方が差し障りもなくてよいという時に用いられます。

逆に露骨に言ってしまっては興醒めすることもあります。
そのため、あえて口西せず黙っていた方がよい時もあります。
そのような、余計なことを言うのは無粋であるということを伝える際にも用いられます。

「言わぬが花」を用いる時

「言わぬが花」は、あえて言わない方が良いような場面で使用します。

話題の人気作品の話をしていて、未読未見の人に何がスゴいのかを力説しても、話の根幹や話の展開については本人に直接体験してもらうのが一番です。
そのため、聞き手が尋ねてきても教えてしまったら野暮になってしまいます。
そんな時に、これ以上語ることはできないという意味も込めて「ここから先は言わぬが花さ」と返すことができます。  

「言わぬが花」の類義語

 

ここからは「言わぬが花」の類義語を見てみましょう。
「言わぬが花」の類義語には「雄弁は銀、沈黙は金」「言わぬは言うに勝る」などがあげられます。

雄弁は銀、沈黙は金

「雄弁は銀、沈黙は金」とは、雄弁は大事なものですが、沈黙すべき時を心得ていることはもっと大事であることをいっています。
沈黙すべき時を沈黙できる方が、雄弁であるよりも価値があるということになります。

この言葉は、イギリスの思想家であるカーライルの言葉です。

言わぬは言うに勝る

「言わぬは言うに勝る」とは、言葉ではっきり言うよりも口に出さない方がかえって思いの深さが表れることを例えた言葉です。
また、話すよりも黙っている方が得策である、ということを言ったことわざでもあります。

「言わぬが花」の対義語

 

最後に「言わぬが花」の対義語について見ていきましょう。
対義語としては「言わぬ事は聞こえぬ」「言い勝ち功名」などがあげられます。

言わぬことは聞こえぬ

「言わぬ事は聞こえぬ」とは、実際に口に出して伝えないと、相手にはこちらの事情などは汲み取ってもらえない、という意味の言葉です。
先に言っておかないと理解してもらえないという意味でも用いられます。

言い勝ち功名

「言い勝ち功名」とは、兎にも角にも言った者勝ちであることを例えた言葉です。
多少無理があり話でも、たくさん話す人の意見が採用されたり、賛同を集めることをあらわしています。

まとめ

「言わぬが花」は、世の中には言わないでおいた方がいいこともある、という時に用いられる言葉です。
一から十までの全てを言ってしまっては野暮な話や、伝えないでおいたほうがいい裏事情を秘す際に用いられます。

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