「改善」とはどんな意味の言葉?「改良」との使い分けや「修正」との違いは?

現在の状態からより良くすることを「改善」と表現します。
実際に古いものから新しいものに変えていくことも言います。
しかし、これらは「改良」や「修正」とは何が違うのでしょうか?

そこで今回は「改善」がどのような言葉なのか解説します。
その意味はもちろん似たような言葉との使い分けについても説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

「改善」とは

まずは「改善」の意味について知っておきましょう。

「改善」の意味

「改善」とは現在の状態からより好ましく望ましいものへと改めることを言います。

「改」は古いのものをやめて新しいものに変えることを指します。
これらは検査や点検などの意味が含まれることもある言葉です。

「善」は正しいものや優れたものを表します。
これらは道徳や立派などの意味が含まれることもある言葉です。

つまり、より良いものへと改めることを「改善」と言うのです。
そのため、創意工夫の取り組みなどを意味することもあります。

ちなみに「改善」は名詞・動詞両方で使用できる言葉です。
例えば、名詞なら「改善が必要」「改善の結果」と表現できる一方、動詞なら「改善する」という活用形で使用できます。

対義語は「改悪」

「改善」の対義語は「改悪」という言葉となります。
「改悪」は変更を加えて以前より芳しくないものへ向かせることを言う表現です。

これら「改悪」も名詞や動詞として使用することができます。
例えば、名詞としてなら「完全に改悪」「意味のない改悪」と表現できるでしょう。
その反面、動詞としてなら「改悪する」のように活用形で使用できるわけです。

これらは「善悪」という言葉からもわかる通り「改善」とは真逆の意味となります。

「改良・修正」との違い

では「改善」は「改良」「修正」とはどう違うのでしょうか。
ここからはそれぞれ異なる点について詳しくまとめます。

「改良」との使い分け

「改善」とよく似た表現に「改良」という言葉があります。
これらはどちらも「現在よりもより優れた状態にする」という意味を持つ言葉です。

ただし、両者は使用する状況によって使い分けることができます。
例えば「改良」は具体的な物事を対象とする場面で使用されます。
逆に「改善」は抽象的な物事を対象とする場面で使用されやすいです。

それら具体的なのか抽象的なのかで使い分けると良いでしょう。

「修正」との違い

改善と似た表現として頻繁に使用されるのが「修正」となります。
しかし「修正」は「改善」とはまた別の意味を持っています。

主に「修正」は不十分・不適当と思われるところを改め直すことを言う言葉です。
要は間違っていることが前提となっているのが「修正」だと覚えておきたいです。

「改善」は特段間違っていなくても状況に合わせてより良いものに変えていくことを言います。
つまり、特定の物事がどのような状態なのかで使用する場面が変わるということです。

そこが「修正」と「改善」の大きな違いとなってくるでしょう。
わかりやすく言うと「修正」は単に直すことを言う一方、「改善」は直しながらより良いものにしていくという意味があるのです。

そこで使い分けていくとわかりやすいかもしれません。

まとめ

「改善」は現状からより優れた状態に変えることを言います。
特に今の状況からさらに良い方向に導くことを言います。
これらは似た表現に「改良」「修正」などがありますが、それぞれ使い分けることもできるでしょう。

まずはそれら三者三様の使い方などを知り、正しく表現できるよう心がけてみましょう。

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