10月27日は、毎年「テディベアズデー」とされています。
この日は大切な人に感謝を伝えたり、支えを必要としている人に優しくしたりする1日とされています。
しかし、なぜ10月27日が「テディベアズデー」なのでしょうか？
そこでここでは、「テディベアズデー」について見ていきましょう。
目次
10月27日は「テディベアズデー」
まずは「テディベアズデー」について見ていきましょう。
「テディベアズデー」は何をする日？
10月27日の記念日「テディベアズデー」。
この日は、大切な人へ感謝の気持ちを込めてテディベアのぬいぐるみを贈る日とされています。
また、支えを必要としている人に優しくする日や人を思いやる気持ちを持つ日とされています。
優しい気持ちを交え合う、そんな素敵な記念日なんです。
なぜ10月27日なの？
日本テディベア協会が制定した「テディベアズデー」。
この記念日が10月27日なのは、この日がテディベアの由来となる逸話を持つセオドア・ルーズベルト第26代アメリカ大統領の誕生日であることにちなみます。
「テディベア」とは
「テディベアズデー」に贈られる「テディベア」について、ここからは見ていきましょう。
クマとテディことルーズベルト大統領の逸話
それは1902年の秋のことでした。
ルーズベルト大統領は趣味である熊狩りに出掛けましたが、一匹も仕留めることができずに終わりを迎えようとしていました。
そこで、同行していたハンターが子熊（老いた熊ともいわれている）を追い詰め、ルーズベルト大統領に最後の一発を頼みました。
しかし、「瀕死の小熊を撃つのはスポーツマン精神に反する」としてルーズベルト大統領は拒否しました。
その結果、ハンターによって追い詰められた子熊でしたが、仕留めることなくその場から逃れました。
逸話から誕生した「テディベア」
弱っていた熊を逃したというこの話は、同行していた新聞記者のクリフォード・ベリーマンによって記事にされ「ワシントン・ポスト」紙に挿絵入りで掲載されました。
そして、その話を聞いたニューヨークの玩具メーカーが熊のぬいぐるみを作りました。
そのぬいぐるみには、ルーズベルト大統領の愛称である「テディ」と名前が付けられました。
このぬいぐるみが最初の「テディベア」といわれています。
時を同じくして、ドイツからも大量に熊のぬいぐるみが輸入されました。
このぬいぐるみは、ルーズベルト大統領とは何の関係もなかったのですが、いつの頃からかこちらも「テディベア」と呼ばれるようになりました。
「テディベアズデー」とルーズベルト大統領の逸話の関係性
「テディベアズデー」が人への思いやりを贈る人されているのは、前述の逸話にでてきたルーズベルト大統領が熊を仕留めなかったという行動にあると言われています。
「ルーズベルト大統領」の豆知識
ここからは、ルーズベルト大統領にまつわるちょっとした豆知識を見ていきましょう。
ルーズベルト大統領は一度は見たことのあるだろうあの岩山の1人です
アメリカ・サウスダコタ州にあるラシュモア山。
ここには、4人のアメリカ大統領の巨大な彫刻があります。
ルーズベルト大統領はこの彫刻像の右から2番目、リンカーンとトーマス・ジェファーソンに挟まれた立派な口ひげをたくわえた人物です。
多くの人が、ルーズベルト大統領と知らずに一度は見ているのではないのでしょうか。
親日家だった時期もあったルーズベルト大統領
ルーズベルト大統領は、日露戦争が開戦するころから日本を危険視するようになりました。
ハワイの併合も日本を危険視していたため行動を早めたともいわれています。
一方で、親日家としての行動を見せたこともあります。
アメリカで初めて柔道の茶帯を取得したのはルーズベルト大統領でしたし、東郷平八郎が日露戦争終結後に訓示した「聯合艦隊解散之辞」に感銘を受けたともいわれています。
また、忠臣蔵の英訳本を愛読していたとも、新渡戸稲造がまとめた武士道を気に入り、周囲の人にプレゼントしていたこともあるのだとか。
ルーズベルト大統領の斡旋で、日露戦争の講和条約となる「ポーツマス条約（日露講和条約）」を締結したのですが、これはハーバード大学の同期で交流のあった金子堅太郎に依頼されたからだとも言われています。
「ピラニア」が凶暴凶悪な魚と知られるようになったのはルーズベルト大統領の旅行記から？！
大統領を退任後の1914年、ルーズベルト大統領はアマゾン川流域の探検に出かけました。
その目的は、アマゾン川最大の支流であるマデイラ川の奥地に広がる「謎の川」の調査でした。
この探検は、後に冒険手記として出版されたのですが、それによって知名度を上げたのが日本でも世界一危険な魚と伝わっている「ピラニア」です。
その探検を記した旅行記には「アマゾンの獰猛な肉食魚」として、川を渡ろうとした馬を一瞬で骨に換えてしまったとその凶暴性を説明しています。
こうして、アメリカではピラニアが非常に危険な生き物として知名度をあげたとされています。
まとめ
10月27日は、「テディベアズデー」という記念日となっています。
この日はテディベアを贈って大切な人に感謝を伝えたり、支えを必要としている人に優しくする日ともされています。
その由来は、セオドア・ルーズベルト第26代アメリカ大統領の逸話と誕生日になります。
