クリスマスの定番ケーキ「ブッシュ ド ノエル」その名前の意味は?どこ生まれのケーキなの?

クリスマスのケーキのひとつ「ブッシュ ド ノエル」。
その外見は、ちょっと変わったロールケーキのようです。

このケーキはどこで生まれたのか、その名前にはどのような意味があるのかを見ていきましょう。

「ブッシュ ド ノエル」とは

 

まずは、「ブッシュ ド ノエル」がどんなケーキなのかを見ていきましょう。

「ブッシュ」と「ノエル」の意味

「ブッシュ ド ノエル」はフランス語から来ています。
「ブッシュ(Bûche)」が、丸太や切り株を、「ノエル(Noël)」はクリスマスを意味します。

クリスマスの丸太、ないしはクリスマスの切り株という意味合いということになりますね!

「ブッシュ ド ノエル」はこんなケーキ

「ブッシュ ド ノエル」は、主にクリスマスシーズンに作られるケーキのひとつです。
日本では、ロールケーキをアレンジしたケーキとされることが多いですが、ホールタイプのケーキとなることもあります。

前述の意味合いのように、丸太や切り株を模したデザインとなっています。

「ブッシュ ド ノエル」の由来

 

ここからは「ブッシュ ド ノエル」がどのようにして生まれたのかを見ていきましょう。

冬至祭の風習からきたとされる説

「ブッシュ ド ノエル」は、冬至祭の風習からきたという説があります。

クリスマスは、実はキリスト教が広まる以前に行われていた冬至祭が起源です。
北欧の古い宗教的慣習の1つ「ユール」では、丸太を使用して冬至祭を祝っていたのだとか。

その丸太をかたどったものが「ブッシュ ド ノエル」の原型とされています。

キリストが生まれた際に燃やされていた薪から来たとする説

「ブッシュ ド ノエル」は、キリストを守るために燃やされた薪を模したことで生まれたという説もあります。

キリストが誕生した際、生まれたばかりのキリストを暖めるために暖炉で夜通し薪を燃やされたとされています。
その薪をイメージして作られたのが「ブッシュ ド ノエル」というのです。

クリスマスがキリストの生誕祭であることにあやかって生まれたケーキ、なのかもしれません。

クリスマスと縁の深いお菓子

 

「ブッシュ ド ノエル」のようにクリスマスの時期に食べられるお菓子は他にもあります。
ここでは、いくつかピックアップして見ていきましょう。

シュトーレン

 

「シュトーレン」はクリスマスシーズンに食べられるお菓子ですが、クリスマスに食べるお菓子ではありません。
ドイツで古くから食べられているパン菓子の一種である「シュトーレン」はクリスマスを迎えるのを待つ期間に食べられます。

その時期は、クリスマスの4週間前の日曜日から始まる「待降節(アドベント)」です。

パネトーネ

「パネトーネ」は、イタリア、特にミラノに伝わる菓子パンです。
生地にドライフルーツが練り込まれたこのパンは、「待降節(アドベント)」の時期に作られます。
とはいえ、近年ではその時期にパン屋などで購入する、という形を取られることも多いようです。

パンドーロ

「パンドーロ」もイタリアの伝統的な菓子パンです。
「黄金のパン」という意味があり、卵やハチミツをふんだんに用いていることから、古くは王宮で食される贅沢な食べ物でした。

パネトーネと違い、生地にはドライフルーツは入っていませんが、パンの上から粉砂糖が振られています。

レープクーヘン

「レープクーヘン」は、クッキーにも似たドイツに古くから伝わるクリスマスのお菓子です。
グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」に登場するお菓子の家は、このレープクーヘンを用いたものとされています。

クリスマスになると、飾り付けに用いられます。

まとめ

「ブッシュ ド ノエル」はフランス生まれのケーキです。
「クリスマスの丸太」や「クリスマスの切り株」を意味するように、丸太や切り株をもした形状にされています。

日本では、ロールケーキをアレンジした丸太状のものが主流となっています。

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