
自重という言葉は、「じちょう」もしくは「じじゅう」と読むことができます。
そして、この読み方の違いは意味の変化に繋がります。
「じちょう」ならば特定の言動を慎むことを、「じじゅう」ならば物体・物質そのものの重量のこととなります。
ここでは、この「自重」という言葉について読み方によって変わる意味や用い方、「じちょう」と読んだ際の類義語について見ていきましょう。
目次
読み方によって変わる「自重」の意味とは
まずは読み方によって変わる「自重」の意味を見てみましょう。
「じちょう」と読んだ場合の意味
「自重」を「じちょう」と読む場合、特定の言動を慎むことを意味する語句となります。
軽はずみなことをしないよう注意する意味でも使用されます。
ネットスラングとして一時使用された「自重しろ」には、軽薄なことをするべきではないというニュアンスよりも「出しゃばるな」「控えろ」「やめろ」という意味合いで用いられていました。
その名残から、日常会話でもこの意味合いで使用する人もいます。
「じじゅう」と読んだ場合の意味
「自重」を「じじゅう」と読む場合、物体や物質の重量そのもののことを意味します。
フィットネスの一種である「自重トレーニング」は、ウェイトを使用せず自分の体重のみで負荷をかけるトレーニングのことです。
自重を「じちょう」と読んだ際の用い方

ここからは「自重」を「じちょう」と読む場合の使い方について見ていきましょう。
自重する
「自重する」とは、自分の言動を慎むことをあらわす表現です。
軽はずみな言動を取らないように気を付けるという意味あいになります。
自重を求める
「自重を求める」とは、相手に言動を慎むよう求めることです。
軽はずみな言動を取らないよう言い聞かせたり注意を与えるというニュアンスが込められています。
自重を「じちょう」と読んだ際の類義語
最後に「自重」を「じちょう」と読んだ場合の類義語についても見ていきましょう。
類義語としては「自粛」「自制」などがあげられます。
自粛
「自粛」は、自らの行いや態度を率先して改め、慎むことをあらわします。
「粛」には「厳か」「厳しくする」という意味もあります。
そのため「自重」よりも強く厳格な「禁止」に近いニュアンスが込められています。
自制
「自制」とは、自らの欲望や感情を抑えることです。
誘惑に負けないように行動を律することも指します。
まとめ
「自重」という語句は、「じちょう」とも「じじゅう」とも読むことができます。
「じちょう」と読む場合、特定の言動を慎むことを言います。
「じじゅう」と読む場合、物体の重量を意味します。