おしゃれなカフェやフルーツパーラーに行くと目にすることがある「パルフェ」。いかにもおしゃれな響きなので、コーヒー1杯で済ませようと思っていても思わず頼みたくなっちゃいますよね。
でも、「パルフェ」ってそもそも「パフェ」や「サンデー」とどう違うのでしょうか?意外と知らないパルフェの特徴と、パフェやサンデーとの違いについて解説します!
目次
パルフェとは?
「パルフェ」は、パフェの原型となったフランス発祥のスイーツです。
「parfait(パルフェ)」はフランス語で完璧という意味
フランス人のシェフが考案したパルフェの原型は、生クリームをコーヒーに加えて冷やし固めたものでした。
それを、「完璧なコーヒー」を意味する「Parfait au cafe(パルフェ・オ・カフェ)」と呼んでいたのが、パルフェの語源です。
現在のパルフェの原型
元々の語源となったパルフェはコーヒーでしたが、その後フランスで独自に進化しパルフェはアイスにソースや果物を添えるスイーツとなりました。
フランスでのパルフェ(parfait)は、卵黄に砂糖やホイップクリームを混ぜて、型につめて凍らせたアイスクリーム状の冷菓に、ソースや冷やした果物を添えて皿で供する。
日本のパフェとは異なるが、このパルフェにさまざまに手が加えられ、現在の日本のパフェが完成したと考えられる。
パフェの語源はパルフェの英語読み!
パルフェと混同しやすい「パフェ」。これは、フランスのパルフェを英語読みしたものが語源です。
日本のパフェは日本独自で発展
今私たちが親しんでいるパフェは、実は日本で誕生したもの。
フランスのパルフェが英語圏の国を経て、日本に渡ってきた後、フルーツやスポンジケーキなどさまざまなものが加えられたりガラスの細長い器にキレイに盛られるようになったりといろいろ手が加えられ、現在の形になったとされています。
日本ではパルフェかパフェかは作り手次第
お店によって「パフェ」と呼ばれたり、「パルフェ」と呼ばれたり、違いがあるパルフェ。その呼び方は、お店やシェフなど作り手次第で変わるものです。
現在の日本では特に決まりはなく、同じようなスイーツでも「パフェ」と呼んでも「パルフェ」と呼んでも問題はないそうです。
結論として、パルフェとパフェはフランス語読みか英語読みかの違いで、基本的には同じものという認識で良さそうです!
サンデーはアメリカ生まれ
一方、パルフェやパフェと似たようなスイーツに、「サンデー」があります。こちらは、アメリカで生まれたスイーツです。
サンデーはアイスクリームにトッピングをしたもの
もともと、アメリカではキリスト教上の“安息日”である日曜日にパフェのような贅沢なものを食べることを敬遠する風潮がありました。
そんな日曜日でも売れるようにと、レストランなどが普通のパフェよりも質素に作ったパフェを、「サンデー」と呼んだとされています。そのため、サンデーはアイスクリームにトッピングをしただけのよりシンプルなものが多くなっています。
3つに厳密な違いは特にない
「パルフェ」「パフェ」「サンデー」……似たような3つのスイーツですが、厳密な違いはないとされています。
唯一の違いは「サンデーはアイス必須」
唯一違いを挙げるなら、その成り立ちから考えるとサンデーにはアイスクリームが必須になります。アイスクリームをメインとして、チョコレートソースや果物などを少し添える程度のシンプルなものをサンデーと呼びます。
今となってはどう呼んでも問題ない
宗教上の問題で日曜日にパフェを敬遠する、といった風潮も弱くなった今では、サンデーにもいろいろな種類が誕生してパフェと大して変わらない贅沢なものも増えました。
そのため、今となっては「パルフェ」「パフェ」「サンデー」どの呼び方を使っても問題ないとされています。
【まとめ】パルフェってどんなスイーツ?
フランスのシンプルなアイスがもとになった「パルフェ」。今では特別な日に食べたい贅沢なスイーツのひとつとして、多くの人に親しまれています。
う~ん、そんなこと考えてるだけで食べたくなってきた!今日のデザートにパルフェ、さっそく注文しちゃおうかな!
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出典:Wikipedia(パフェ)