
動物園などでも人気の動物・ワニ。その強靭なアゴと大きな体は恐怖の対象にもなりますが、実はワニは太古の昔から生きているすごい生物なんです!
最強生物かもしれない!?ワニの生態を改めてお勉強してみましょう!
目次
ワニの生態とは?
まず最初に、ワニの基本的な生態について解説します。
ワニの生態
ワニは爬虫類の仲間。水中と地上の両方で生活し、肉食性を持つ生き物です。大体の種類が扁平な体をしており、長く大きな口と強靭な歯とアゴ、ゴツゴツした頑丈なうろこでおおわれた皮膚が特徴的です。
体の大きさは種類によって大幅に異なり、最小ではコビトカイマンという種類でオスの成体でも1.5m程度。体重も6~7kg程度になります。対して大型の種類では最大で全長7m、重さも1トンほどになる個体もいるのだとか!
ワニの生息域は?
ワニは基本的にアフリカなどを中心に世界中に分布しています。熱帯から亜熱帯にかけてさまざまな種類のワニが生息し、淡水域を中心に水場に近い地域で生活しています。
古代のワニは超巨大!
今でも十分デカいワニですが、実は古代に生息していたワニの祖先はめちゃめちゃデカい巨大生物だったんです!
体長10m超のデイノスクス
出典:Wikipedia
古代のワニとして知られているのが、北アメリカ大陸に生息していたとされるデイノスクスという生物。その全長はなんと最大12mにも達するほどの巨体だったとされており、史上最大のワニの仲間だとされています。
恐竜にも恐れられた!?
史上最大のワニ・デイノスクスは、河口付近に生息して基本的にはウミガメなど小さな生き物を主食としていたそうです。
しかし、最近の研究ではデイノスクスと同じぐらいの体長の恐竜の骨に、デイノスクスの歯形が残っているのが発見されたんです!
なんとデイノスクスは生きている恐竜と闘い、捕食していた可能性があるのだとか。デイノスクスは当時最強だったはずの恐竜をさしおいて、食物連鎖の頂点に立っていた可能性もあるそうです。
現代のワニも十分大きい
現代ではペットとして飼育されることもあるワニ。古代最強のデイノスクスには到底及びませんが、現代のワニの中にも十分大きい種類もいるんです。
現在ワニは23種
現在世界中に生息しているワニは全部で23種類。さらに細かく分けると、アリゲーター科・クロコダイル科・ガビアル科の3種類に分かれます。
最大の種はイリエワニ
出典:Wikipedia
現在生きているワニの中で、最も大きな体を持っているのはクロコダイル科のイリエワニという種類です。
イリエワニの全長は平均4m、体重は450kgにもなります。中には全長7mにもなる個体もあり、口の大きさもワニ界最大!
イリエワニの中でも“最恐”との呼び声が高いのが、東アフリカのブルンジに生息しているとされる巨大ワニのギュスターブ。なんとこれまでに300人以上もの人間に危害を加えており、拳銃の銃弾まで跳ね返す強靭なうろこを持っているのだとか!
恐竜は絶滅したがワニは絶滅しなかった
数々の恐竜と同じ時代を生きたワニ。恐竜は絶滅してしまいましたが、一方でワニは現代まで生き延びてきました。
環境の激変を制したワニ
ワニが現代まで生き延びた理由は、その環境への適応能力です。ワニは免疫能力が非常に強く、環境の激変にも対応することができたとされています。
恐竜は隕石の衝突による環境の激変についていけずに絶滅してしまったとされていますが、ワニには環境変化を乗り越えられるだけの能力があったということです。
【まとめ】実は古代最強!?ワニの生態とは
強靭なアゴ、歯、そしてうろこを持つワニ。それだけでも十分強そうな生き物ではありますが、ワニの真の強さはその環境適応能力にあるのかもしれません。
親しみのある生き物であるワニですが、実は私たちが知らない面をたくさん持っているのかもしれませんね!
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出典:Wikipedia(イリエワニ) / Wikipedia(デイノスクス) / Wikipedia(ギュスターブ(ナイルワニ))