無伴奏で歌う事を意味する「アカペラ」、その由来は教会にある?

無伴奏で歌うことを指す「アカペラ」。
これは、イタリア語で「教会風」をあらわす言葉から来た言葉です。

ここでは、そんな「アカペラ」という言葉の意味や由来について見ていきましょう。

「アカペラ」とは

 

まずは「アカペラ」が何を指すのか見ていきましょう。

「アカペラ」と呼ばれる音楽

「アカペラ」とは、楽器の伴奏を伴わない合唱曲のことです。
パレストリーナ様式と呼ばれる宗教的合唱曲などに対して用いられてきました。

現代では、無伴奏で歌うこと全般を意味する言葉として使用されています。
本来は合唱を指す言葉だったのですが、近年は独唱であっても無伴奏であれば「アカペラ」と表現されます。
しかも、ロックやポップ、ジャズなどあらゆるジャンルで用いられています。

「アカペラ」の由来

 

では「アカペラ」は、どのようにして生まれた言葉なのかを見ていきましょう。

元となったイタリア語「a cappella」の意味

「アカペラ」は、イタリア語「a cappella」を由来とします。
その意味は、「礼拝堂で」「聖堂で」「教会で」などで、教会音楽に対しても用いられています。

「a cappella」の由来

音楽に対して「a cappella」が用いられるようになったのは、ルネサンス期以降だとされています。
歌詞がわかりやすいよう、歌いやすいように楽曲をシンプルに作られるようになったのがきっかけともされています。

パレストリーナ様式などが誕生したルネサンス期、合唱曲の楽譜では無伴奏の形式を取られる事が多くなりました。
そのため、いつしか教会音楽=無伴奏の合唱と認識されるようになりました。

これが、更に時代が下ることであらゆる音楽ジャンルに対して用いられる様になって、現在のアカペラの認識になっていったのです。

まとめ

「アカペラ」は、無伴奏で歌うことに対して用いられる表現です。
これは、イタリア語で教会音楽に対して用いられる「a cappella」から来た表現だと考えられています。

ルネサンス期に教会音楽における合唱曲は、歌詞を聞き取りやすいように簡素化されました。
その際、楽曲の楽譜などは無伴奏とされることが多々ありました。

そこから、「a cappella」=無伴奏の楽曲という認識がされるようになりました。
それが拡大され、日本語におけるアカペラも無伴奏の楽曲という意味で用いられるようになったのです。

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