
もふもふの可愛い見た目からペットとしても人気のリス。最大の特徴はあの大きなしっぽですが、リスのしっぽはピンチになるとトカゲのしっぽのように取れるって知ってましたか?
そこで今回は、意外と知らないリスの不思議な生態に迫ります!
目次
リスの基礎知識
シルバニアファミリーや舞浜のテーマパークでも人気のキャラクターとしても親しまれているリス。広い意味ではネズミの仲間に入るリスは、地球上に約300種類もいます。
リスの最大の特徴は、大きな目とふさふさのしっぽ。木の実などを食べる小さな体の生き物です。オーストラリアやマダガスカル、サハラ砂漠などの一部の砂漠を除いた全世界に生息しています。
リスのしっぽは取れる?
リスの一番の特徴、ふさふさのしっぽ。これがピンチになったら取れるって本当?
ピンチになると取れる!
体のバランスを取ったり、体に巻き付けて防寒に使ったりと大活躍のリスのしっぽ。でも実は、天敵に捕まった時などのピンチになると取れてしまうのだそうです!
丁度、“トカゲのしっぽ切り”のようにブチッと取れてしまうようです。
トカゲと違って再生できない
トカゲとリスの大きな違いとしては、トカゲはしっぽが取れても再生しますが、リスのしっぽは取れてしまったら再生しないということ。リスは一度しっぽが取れてしまったら、二度と生えてこないんです。
引っ張ると取れちゃうので気を付けて!
リスのしっぽはトカゲと同じように、簡単に外れる構造になっています。そのため、リスに触る時はしっぽを引っ張らないようにしてあげるようにしましょう。
リスのしっぽの役割
簡単に取れちゃうリスのしっぽ。実はリスの生活にはなくてはならないたくさんの役割を持っているんです!
パラシュート代わり
木の上で生活しているリスは、高いところから飛び降りることも多いです。そんな時に、しっぽはパラシュートの役割を果たしてくれます。
しっぽを使って風に乗ることで、怪我なく無事に着地できるんですね。
寝るときには枕に
リスは寝る時、しっぽをお腹に巻き付けます。リスは枕や布団代わりにしっぽを使うんです。
しっぽにくるまって眠るリスは、きっと可愛いでしょうね~!
傘にもなる
便利なリスのしっぽ。頭の上にのせれば傘にもなります。ちょっとした雨ならしっぽでしのいで巣に戻るのだそうです。
日傘にもなる
傘と同様に頭の上にのせることで、強い日差しも除けられるリスのしっぽ。特に乾燥した地域に棲んでいるリスはこうすることで、気温40℃を超えるような環境でも生き抜くことができるんです。
最終奥義で切り離す!
こんなに重要な役割をたくさん担っているリスのしっぽ。ですが、天敵に襲われていよいよピンチ!という時にはブチッと切ってしまうんですね。リスの“しっぽ切り”は、いわば最終奥義なのかもしれません。
リスの豆知識
可愛い見た目ながら、意外とアグレッシブなリス。ほかにも秘密がたくさんあるんです!
木の実を食べてエビフライを作る
リスの好物といえば、どんぐりやくるみなどの木の実。でも実は、エビフライも好物だった!?
……というのは冗談で、好物のひとつである松ぼっくりをリスが食べた後の食べ残しがエビフライに似ている、とネットで話題になっているんです。木の実を食べてこんな可愛いエビフライを作るなんて、ファンタジーすぎる!
天敵察知に小鳥を使う策士
可愛くてのほほんとしたイメージのあるリスですが、実は天敵の視察に小鳥を使う策士の顔も持ち合わせています。
とある研究で、リスが天敵であるアカオノスリという生き物の動向を察知するために、小鳥のさえずりを参考にしているということがわかりました。
小鳥は一般的に、危険がない場所でさえずります。そのため、「小鳥がさえずっている=たとえ天敵の気配があったとしても必要以上に警戒する必要はない」と判断するのだそうです。賢いですね!
冬眠のおかげで寿命が長い
リスは体が小さいので短命のイメージがあるかもしれませんが、実は意外と長生き。寿命は平均6~8年、中には10年以上も生きるリスもいるそうです。
その長寿の秘訣は、冬眠。野生のリスはエサが取れない冬を冬眠で乗り越えることで、その長い寿命を保っているのです。
一方、飼育されているリスはいつでもエサがもらえるので冬眠の必要はありません。むしろ冬眠してしまうとその間栄養不足になってしまったり、体温が下がりすぎてしまったりと危険な状態になってしまうので、リスを飼育する際には冬眠させないようにしてあげてくださいね。
チップとデールの見分け方「鼻血デール」
舞浜のテーマパークで人気のあのリスのキャラクター「チップとデール」。鼻の色が違う仲良し兄弟ですが、どっちがどっちかわからなくなることはありませんか?
そこで役立つ覚え方、「鼻血デール」。鼻が赤い方がデール、黒い方がチップなので、覚えておくと判断しやすいですね!
【まとめ】リスのしっぽはとれる!?
意外と知られていない、リスのしっぽが取れるという話。リスが生きるために身に着けた、不思議で健気な最終奥義でした。リスを飼う・触る時には、しっぽは大切にしてあげてくださいね!
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出典:Wikipedia(リス) / Instagram