
神戸のポートアイランドにある動物園「神戸どうぶつ王国」。
サーバルキャットやビントロングの双子、マヌルネコやハシビロコウなどSNSなどで注目を集めている人気者動物がたくさんいます。
しかし、神戸どうぶつ王国には、それだけではありません。
人気者動物の影に隠れてしまっていて目立っていませんが、実はスゴい動物たちがいますのでご紹介します!
目次
実はレアでスゴい動物たち
神戸どうぶつ王国には実はレアな動物がたくさんいます。
次世代のスター!? かもしれない珍しい動物たちをご紹介します!
ウスイロホソオクモネズミ

ちょっとタヌキみたいな顔がかわいいウスイロホソオクモネズミは、ネズミ科の中で最大種のネズミ。
齧歯類は、リス科・ヤマアラシ科・ネズミ科など29 科に分けられますが、ウスイロホソオクモネズミはネズミ科に属する正真正銘のネズミなんです。
ウスイロホソオクモネズミの最大の特徴は、齧る力がとても強いこと。
木に穴を開けてしまうほどです。
威嚇の際に、激しく前脚で叩きにくるので要注意!
シマスカンク

最強の武器「オナラ」で知られるシマスカンク。
そのオナラの臭いは2km先まで届くと言われているそうです。
白黒の目立つ模様は、自然界のほかの動物に「臭いヤツ」と覚えてもらうため。
しかし、神戸どうぶつ王国で会うことができるシマスカンクは、匂いの元となる「臭腺」を飼育安全上生後約2ヶ月で取ってしまうのだとか。
神戸どうぶつ王国には、逆にオペで取った臭腺があるので、臭いを嗅ぐ体験もできますよ!
フクロシマリス

とってもかわいいフクロシマリスは、袋の中でこどもが育ついわゆる有袋目の一種です。
フクロモモンガ科に分類されますが、飛膜がないので滑空することはできません。
また、「フクロシマリス」という名前ですが、この子はリスではありません。
細く長い4本の指を使い、木の隙間などにいる昆虫を引っ張り出すスゴ技の持ち主でもあります!
実はレアでスゴい鳥たち
神戸どうぶつ王国は動物だけではありません。
鳥類も種類豊富です。
動かないことで知られるあのハシビロコウにも負けない、実はレアでスゴい鳥たちをご紹介します!
オーストラリアガマグチヨタカ

オーストラリアガマグチヨタカは、ハシビロコウと1,2を争うとても大人しくて動かない鳥。
来園者は気付かず通り過ぎることが多く、気が付いても置き物と勘違いされるぐらいじっとしています。
このオーストラリアガマグチヨタカは、危険を感じた際の姿が実に特徴的。

こちらの写真のような体勢になるのですが、これは植物の枝に擬態しているのだとか。
この擬態している間は、完全に静止して防御することに徹します。
なんだかかわいい姿ですが、風に揺れる植物のフリをしている時はわざとゆらゆら揺れているようにも見えるスゴ技の持ち主。
また、つがいは片方が死ぬまで一緒の超ラブラブカップルになるという、一途なところもあります。
カンムリシャコ

カンムリシャコはかなり器用な鳥。
脚を使って落ち葉をかき分けたり、土を掘って餌となる昆虫を探したりします。
巣作りの際には木の葉などを1枚ずつ嘴で投げて集めたりもするのだとか。
カンムリシャコはいつもペアで行動する習性がありますが、人間と一緒でなかには独り身の子もいます。
人懐っこいので来場客の後にくっついて歩いていることもしばしば。
自動扉から出る時に付いて来ちゃうこともあるのでご用心!
キタベニハチクイ

キタベニハチクイは、その名に含まれるハチなどの飛翔する昆虫類を捕食する鳥です。
ハチというと、毒がありそうで不安になりますが、捕まえたハチの毒針は地面などに打ち付けて取り除くそうです。
神戸どうぶつ王国ではエサを投げて与えるので、その様子も観察することができます。
また、崖や地面に穴を掘って巣作りをするため、展示場の擬土には穴が開いているのが見られます。
シログロゲリ

シログロゲリは、危険が近づくと金属的な高い音を出して警戒音を発する鳥。
その音が鍛冶屋がハンマーで鉄をたたいている音に似ていることから、英名は"Blacksmith Plover(鍛冶屋チドリ)"という名前が付けられています。
このシログロゲリ、2021年7月時点では子育て中。
ヒナを守るため、10倍以上体格差がある同じエリアにいるハシビロコウにも果敢に威嚇するんだとか!!
ヒロハシサギ

サギの仲間の中でも広いくちばしを持つヒロハシサギ。
このヒロハシサギは威嚇の際、頭の羽を大きく広げる習性があります。
また、求愛行動はクチバシを鳴らす「クラッタリング」という動作。
まだ神戸どうぶつ王国では観察できたことはないそうなので、もしも見られたらラッキーですね!
ちなみに、神戸どうぶつ王国にいるヒロハシサギの「キョロちゃん」は、飼育員さんたちが縄張りに入ると地味に靴紐あたりを攻めてくるそうです。
ベニヘラサギ

ヘラやしゃもじをおもわせる形状のクチバシが特徴的なベニヘラサギ。
このクチバシはセンサーの役割をしていて、水中で獲物にあたると素早く捕まえることができます。
まるでトングのように獲物を掴み、左右に振って弱ったところをひと飲みにする凄腕ハンターです!
ミゾゴイ

ミゾゴイは、ハシビロコウ生態園 「Big bill」でハシビロコウやキタベニハチクイなどと同居しています。
危険を感じると首を伸ばして上を見上げ、外敵に向かい、下面を向けることで木の枝に擬態します。
そのモノマネスキルはかなりのもので、飼育員さんたちでさえ見破るのに苦戦するほど。
その姿は ほとんど見つけられないため、擬態姿をカメラに収めることもできていないそうです!
2021年7月からお披露目が決まった動物も!

神戸どうぶつ王国には、2021年7月22日に公開されることが決まった動物もいますのでご紹介します。
とてもかわいいので、新たなスター動物になるかも!?
その名は「プーズー」

神戸どうぶつ王国で新しく公開されるのは、「世界一小さいシカ」と言われるプーズー。
中型犬ぐらいのサイズのこの動物は、オスには角が生えますが、メスには生えません。
その角は毎年生え変わりを迎えるため、タイミングが合えばまだまだ小さいながらも立派な(?)角の生えたプーズーに出会えるかも。
プーズーは警戒心が強く、バックヤードでは飼育員さんがいるとすぐに部屋にこもって隙間から少し顔を出し、飼育員さんをじーっと観察しているのだとか。
そのかわいい姿、実際に見て見たいですね!
まとめ
神戸どうぶつ王国にはサーバルキャットやビントロングの双子、マヌルネコやハシビロコウなどの人気の動物がたくさんいます。
しかし、それ以外にも目立ってはいませんが、実はレアでスゴい動物もたくさんいるんです!
今回ご紹介した珍しい動物たちは、みんな神戸どうぶつ王国で見ることができます。
もし気になる動物がいたら、ぜひ神戸どうぶつ王国に会いに行ってみてもいいかもしれませんね!